ライトノベルミステリー似鳥 鶏さんの本
北海道大学法科大学院のときに小説家デビューした似鳥 鶏さん。軽いタッチで読みやすいのに本格的ミステリーを書くと若い年齢層に人気の作家さんです。
学園ミステリーをはじめ、ドラマ化もされた戦力外捜査官シリーズ、エッセイまで活躍の幅を広げている今大注目の作家さんです。
今回は似鳥 鶏さんの本を初めて手に取る方におすすめの3冊を紹介します。シリーズものといっても、あっという間に読んでしまう面白さ!全巻大人買いして週末に読み進めるのもおすすめです。
理由(わけ)あって冬に出る
似鳥 鶏 (著) (東京創元社)
学園ミステリーの王道ともいえるコミカルタッチなシリーズ1作目。
「芸術棟に幾重不明になったフルートを吹く女生徒の幽霊が出る」というウワサが広まり、怯えた吹奏楽部員たちは練習に来なくなってしまいます。
送別演奏会の練習をしなくちゃならない時期。部長は幽霊がでないことを証明するために、高校生探偵団の葉山君に協力を依頼しますが…。幽霊騒ぎは解決できるのでしょうか?第16回鮎川哲也賞佳作入選作品。
午後からはワニ日和
似鳥 鶏 (著) (文藝春秋)
個性豊かなメンバーが勢揃いの動物園ミステリー「楓ヶ丘動物園」シリーズ1作目。平和な動物園で狂暴なクロコダイルが盗まれてしまった!犯人は怪盗ソロモンと名乗る人物!続いてミニブタが盗まれて…。何故?何の目的で犯人は動物を盗んだのでしょうか。
ポップでほのぼのした表紙とは裏腹の本格ミステリー。人が死なないミステリーなので安心して読めるシリーズです。
登場人物のキャラ立ちが秀逸!動物好きの方にもおすすめです。
パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から
パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から (幻冬舎文庫)
似鳥 鶏 (著) (幻冬舎)
捜査一課の警部の智はある日突然辞表を書き、兄の季が継いだ喫茶店でパティシエとして働くことに…。秀逸な推理力を持つ智の力を借りたい上司は、秘書室の直ちゃんを喫茶店に送り込み、難解な殺人事件の相談を持ち掛けます。
兄の季は弟をお菓子作りに専念させたい気持ちでいっぱい。いやいや捜査の手伝いをするはめになり、兄の困り果てた顔をみた智もしぶしぶ事件解決に乗り出すことに…。
全四話構成の初の長編ミステリー。重いテーマとおいしそうなスイーツの対比がバランス良く、最後にはほっとさせてくれる展開になっています。
推理小説を初めて読んでみたいという方も似鳥 鶏さんの本がおすすめです。テンポの良い展開、本格推理、アニメキャラのような個性的な登場人物とコミカルタッチなので読みやすいと思います。ドキドキハラハラしてくださいね!