心強い先輩たちの老後について考えさせられる本
「人生100年計画」「老後資金が足りない」など不安を煽るようなニュースが毎日のように報道され、大きくため息をついてしまいそうですが、せっかく生きていられるなら最期まで自分らしい生活を送りたいもの。
現役時代と比べると収入が減るものですが、特別な贅沢をしなくても心豊かに暮らしていらっしゃる先輩たちがいます。
今回は、そんな心強い先輩たちの老後について考えさせられる本を紹介いたします。参考にしてくださいね!
渡る老後に鬼はなし スッキリ旅立つ10の心得
橋田壽賀子 (著) (朝日新聞出版)
「渡る世間に鬼はなし」や「おんな太閤記」などを手掛けたベテラン脚本家の橋田さんもなんと91歳。
富や名誉に恵まれた橋田さんですが、なんと葬儀も仕事も子どももなしと割り切って終活をされているそうです。
「なしなし」だらけの10の項目で執着しない潔さのある人生観が綴られています。苦労だらけの人生だったからこその艶やかさや凛々しさを感じさせてくれます。
老後の不安をきっぱり否定してくれ、前に進むことを教えてくれる本です。
千円贅沢
中野 翠 (著) (講談社)
コラムニストとして名高い中野翠さん。みずみずしい少女のような感性を持った中野さんも70歳を超えました。
とはいっても、いつまでも変わらないチャーミングな視点は若いころのまま。
この本は2001年に発表されたものですが、千円を握りしめて何を買おうかと胸をワクワクさせる本。
著者らしいこだわりがたくさんつまったセレクトで、自分なりのちょっとした贅沢について考えてみたくなります。
世界一周、豪華客船とまでいかなくても幸せは日常のなかにあるんだと教えてくれるエッセイ集です。
バラ色の暮らし
王 由由 (著) (東京書籍)
人生山あれば谷あり。いつもバラ色とはいかないけど、やっぱり毎日がバラ色に染まってほしいと願いをこめて書かれた本。
自由が丘で雑貨屋さんを営み、アンティークとお花に囲まれた生活を送っている著者のエッセイ。
日常に埋もれてしまった小さな幸せを改めて痛感させてくれます。
美しい写真がたくさん掲載されているので眺めているだけでも心がほぐれていくよう。語り口がやさしく、忙しい日々に流されている方にもおすすめです。
こんな生活を送りたいなと夢を抱くのは年齢に関係なく大切なこと。老後とは今一度、自分の幸福や生活スタイルを見直すチャンスです。
本を参考に新しい夢を描いてみてはいかがでしょうか?