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【絵本 名作 日本】絵本作家による著作のおすすめ三選【ロングセラー おすすめ】

子供だけではなく、大人の心をも動かす力を持っている絵本。日本国内だけでも数えきれないほど素晴らしい絵本が存在します。

一体どんな人が、どんな思いを持って絵本を生み出しているのかをご存知ですか?私がおすすめしたいのは、そんな数々の名作を描いてきた絵本作家自身による著作です。どの本からも、作家の人となりやその世界観を覗くことができるので、おすすめです。

 

「ねないこはわたし」

ねないこはわたし

一冊目は「ねないこはわたし」(せなけいこ著)。
『ねないこだれだ』『いやだいやだ』『おばけのてんぷら』等々、数々の名作絵本を生み出し続けているせなけいこさんの自叙伝です。絵本作家としては遅めと言われる三十七歳でのデビュー秘話だけではなく、さまざまな絵本の原画やその制作風景なども公開されており、とても豪華な内容となっています。

絵本の貼り絵に実際に使用されたせなさんお気に入りの紙(綺麗な包装紙からなんと封筒の裏地まで!)は必見です。クリエイティブな仕事に興味がある大学生にもぜひ読んでいただきたい一冊です。

 

「ヨーコさんの“言葉”」

ヨーコさんの“言葉” ふっふっふ

二冊目は「ヨーコさんの“言葉”」(佐野洋子著)。
世界的にも広く支持され、大人から子供までに愛され続けている絵本『100万回生きたねこ』の作者・佐野洋子の言葉を、イラストと共にまとめた一冊です。

簡潔かつズバリと核心をつく言葉には、知らず知らずのうちに自分のこり固まった考え方や、狭くなりがちな視野に気が付かされるかもしれません。柔軟でしなやかな価値観に触れてみたい全ての方におすすめしたい本です。

 

「未来のだるまちゃんへ」

 

未来のだるまちゃんへ (文春文庫)

三冊目は「未来のだるまちゃんへ」(かこさとし著)。
『だるまちゃんシリーズ』『からすのパンやさん』等々、幼いころに誰もが一度は読んだことのある絵本の作者・かこさとしによる語り下しをまとめた一冊です。戦争と敗戦を経験し、そこから強く立ち上がった著者だからこそ語ることのできる重みのあるエピソードが数多く出てきます。

決して手を抜かずに読者である子供と絵本を通して向き合う、その真摯な姿勢にきっと胸を打たれるはずです。会社員から絵本作家に転身した経緯なども載っていますので、自分のやりたいことと仕事の狭間で葛藤している社会人にもぜひ手に取って頂きたいです。

 

さいごに

以上が、私のおすすめする「絵本作家自身による著作」です。絵本に興味がある人にも、ない人にもおすすめできる本ばかりです。子供だけではなく、読み聞かせをする大人までも思わず感情を突き動かされてしまうような絵本を描いてきた作者たちの言葉に、ぜひ一度触れてみてはいかがでしょうか。

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