大学時代は英米文学を学び、ご縁があって外資のIT企業でインフラエンジニアとして採用されたが全くIT知識のなかった私が、1年目の最初の研修期間の間に読んでとっかかりやすく、面白かった3冊の本をご紹介します。
これから社会人になる大学生で、特に私と同じように文系からエンジニアを希望していたり、すでに就職が決まったものの何から学んだらいいのかわからない方におすすめです。
「エンジニアが生き残るためのテクノロジーの授業」
まず一冊目は、「エンジニアが生き残るためのテクノロジーの授業」という本です。こちらは入社後メンターになってくださった方が紹介してくださいました。
一言でITといっても今となっては非常に多岐にわたる領域、技術があり、インフラエンジニアにせよプログラマーにせよ、自分の領域だけを盲目的に頑張るのではなく、全体的なトレンドを押さえて、頭を使って自分の価値を高めていく必要があります。ITの世界に入ったばっかりという方は、まずはこの本でプログラミングといった身近なIT以外にどのような技術が存在しているのか、俯瞰できるようになるといいと思います。
「イラスト図解式 この一冊で全部わかるセキュリティの基本」
二冊目に紹介するのは、「イラスト図解式 この一冊で全部わかるセキュリティの基本」です。ITの技術というと、データベースやストレージなど具体的な製品のことを思い浮かべることが多いのではないかと思いますが、ITにおいてセキュリティとは、一つの製品や技術で完結するものではなく、様々な仕組みや考え方のもとに成り立つ概念です。何かを実現するための仕組みを考えたりするのが好きな人は、セキュリティは面白いと思います。もちろん、単純に勉強するだけでも、よく考えられているなあと関心する仕組みや技術が色々あります。
「暗号技術入門 秘密の国のアリス」
補足でさらにセキュリティや暗号技術に興味を持って、もっと根本的なところまで詳しく知りたい!という人には、「暗号技術入門 秘密の国のアリス」をおすすめします。こちらは上記2冊と比べて見るからに専門性が強く、まずは軽くITについて知りたいという方は挫折しないためにもすぐには読まないほうがいいと思います。
さいごに
また注意してほしいのは、私はプログラミングをする仕事に就いたのではなく、インフラエンジニアです。
ITの全体像を知るうえでもちろんプログラミングやIoT、人工知能、ビットコインなどの知識についても幅広く知っておく必要があると思いますが、私は上記のようないまどきでキャッチ―なものを中心に学んでいるわけではありません。
今回は初心者向けの第一歩の本として、このあとにそれぞれのトピックに特化した本を読むとすんなり理解できるかと思います。