新しい価値観を学ぶためにオススメの一冊。
今回は『フランス人は10着しか服を持たない』を紹介します。
『フランス人は10着しか服を持たない』
フランス人は10着しか服を持たない (だいわ文庫 D 351-1)
ジェニファー・L・スコット著、神崎朗子訳
パリで学んだ”暮らしの質”を高める秘訣は、アメリカ合衆国カリフォルニア州から、交換留学生としてフランスに渡った女性が、ホームステイ先で自国の人々とはまったく違う価値観をしたフランス人の生活について学ぶストーリーです。
どんな本か
『フランス人は10着しか服を持たない』という本のタイトルの意外性と斬新性に惹かれて、思わず書店で手にとったのですが、数ページ立ち読みしただけで、アコーディオンのワルツが流れるパリの風景が目に浮かび、交換留学生の体験を詳しく知りたくなりました。
大量生産、大量消費が当たり前になっているアメリカと違って、フランスでは良い物を大切に使い続ける文化があります。
自分に似合っている一流の服を着て、一流のテーブルマナーで一流のフランス料理を食べれば、これほど幸せな暮らしはないと考えるからです。
また、フランス人は散らかっている部屋はシック(=お洒落)ではないと考えるようで、ショッピングをするなら衝動買いをせずに、時間をかけて選びます。
数年前から断捨離が流行している日本と共通している部分も多いです。
フランス人は10着しか服を持たない ファイナル・レッスン 「凜とした魅力」がすべてを変える
フランス人から学ぶこと
フランス人は物質主義に踊らされず、本を持ち歩いて教養を身に付ける、新聞を読む、アートを楽しむ、身近なところに旅行をするなど、ショッピング以外の楽しみを見つけるのが上手です。
毎年、同じ服を着るのは格好悪いと思っている大学生や社会人の方がいらっしゃいましたら、クローゼットで眠っている、もしくはタンスの肥やしになっている要らない服を思い切って処分して、フランス人のように自分らしい10着を何年も大切に着てみませんか。
物を大切にする人は、人やお金も大切にするようになります。
最初のうちは、いつも同じ服を着ていると陰口を叩かれるのが怖いかも知れませんが、しょっちゅう服を着替えないと会えないような友達は、もはや友達ではありません。
次々と服を買い替えて移り気になっていた自分を反省して、汝を知り、自分の定番スタイルを確立しましょう。