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【福祉心理学おすすめ本】読んで良かった書籍20選【心理×福祉の現場をつなぐ/大学・仕事でも活かせる】

 福祉心理学は、人の「生きづらさ」や「支え合い」に寄り添う心理学だ。  高齢者支援・障害福祉・子育て支援・地域ケアなど、福祉の現場には人の心に関わる瞬間が無数にある。  この記事では、『福祉心理学』関連の良書から、現場で役立つ20冊を厳選して紹介する。

 臨床心理・発達心理・社会福祉・カウンセリング――それらを結びつけるのが福祉心理学。  「支える側の心」「支えられる側の心」の両方を学ぶことで、人間理解の深さが変わる。

 

 

おすすめ本20選

1. 福祉心理学 (放送大学教材 1642)

 

 

 放送大学教材の中でも、理論と実務の橋渡しが最も巧みだと感じる一冊だ。福祉心理学の定義、歴史、主要概念(権利擁護・当事者主体・インクルージョン)を土台に据え、評価(アセスメント)→目標設定→介入→振り返りという支援プロセスを実例とともに解きほぐす。制度の説明に留まらず、対人援助の関係づくりや倫理・記録・チーム連携の要点まで横断的に学べる。読み進めるほど「福祉=制度」ではなく「福祉=関係と環境のデザイン」という視点に切り替わる。

 特に良いのは、援助者の自己理解とバーンアウト予防の章だ。感情の波、境界の引き方、二次受傷の兆候を言語化し、セルフケアとスーパービジョンの使い方を具体化する。実務で迷いがちな「どこまで関わるか」「何を優先するか」に示唆が多く、初学者の教科書でありながら中堅の再学習にも耐える厚みがある。現場に立つ前後で読み直すと、同じページの見え方が変わるタイプの良書だ。

2. 公認心理師・臨床心理士のための福祉心理学入門

 

 

 心理職が社会福祉の現場に入る際の“翻訳書”。個人心理の評価・介入スキルを、地域資源や制度、他職種の役割とどう接続するのかを、ケースのタイムラインで丁寧にたどる。支援会議の進め方、役割の重なりやすい場面での合意形成、責務の線引きなど、教科書では曖昧になりがちな現場論点を真正面から扱う。

 クライエントの語りを尊重しつつ、行政・医療・教育の枠組みと整合させていくプロセス設計が具体的だ。心理面接の記録を、多職種が読み解ける言葉へ翻訳する例はそのまま真似できる。研修テキストとしても最適で、面接の質が一段上がる手応えがある。

3. 福祉心理学の世界:人の成長を辿って

 

 

 乳幼児期から老年期までの発達の道のりを、福祉支援の現場に重ねて描く“物語性のある教科書”。各ライフステージの課題(愛着・自立・関係・役割・喪失)を、心理学理論と社会資源の組み合わせでどう受け止めるかが具体的だ。虐待・貧困・孤立といったリスクを個人に閉じず、環境との相互作用として理解させる視点が光る。

 支援とは「変化を待つ」「小さな進歩を見逃さない」営みだと腑に落ちる。評価指標だけでは測れない“関係の質”を言語化する試みも豊かで、ケース検討の語彙が増える。学生にもベテランにも薦められる滋味深い一冊だ。

4. 福祉心理学 (ライブラリ心理学の杜 17)

 

 

 心理学の主要理論(学習・認知・発達・社会)を、福祉実践に“どう置き換えるか”に徹した設計が秀逸。面接の導入、ラポール形成、目標の協働設定、介入の微調整、終結後のフォローまで、現場の時間軸に理論を流し込む。援助者の感情(同情疲労、無力感、苛立ち)を取り扱う章は生々しくも実用的だ。

 自己理解ワークやミニアセスメントの例が豊富で、章末チェックリストはチーム学習にも使える。理論を“知る”から“使う”へ移す最初の橋として心強い。

5. 福祉心理学総説

 

 

 研究と実務の広大な地図を一冊に閉じ込めた総合書。理論史の俯瞰から最新実証、障害・高齢・地域・家族支援まで、学術的厳密さと実践的関心の両輪で編まれている。統計・評価研究の読み方が丁寧で、エビデンスを吟味して現場へ還元する“思考の型”が身につく。

 卒論・修論・実践研究の指針としても心強く、引用したくなる図表が多い。資格試験の枠を超え、専門職としての視座を育てたい人にすすめたい決定版だ。

6. 福祉心理学〈日本福祉心理学会研修テキスト〉――基礎から現場における支援まで

 

 

 学会監修ならではの標準性と実用性を兼ねる研修テキスト。基礎概念・倫理・評価・計画・介入・アウトカムの流れに沿って、現場の“つまずき”をQ&Aで回収する。リスクマネジメント、多職種連携、当事者参画の章は、配属初日から役立つ具体性だ。

 各章の到達目標が明確で、研修設計の教材として使いやすい。新人〜中堅が同じ地図を共有でき、チームの足並みが揃う実感がある。

7. 福祉心理学を学ぶ:児童虐待防止と心の支援

 

 

 児童虐待・ネグレクト・トラウマ支援にフォーカスした専門性の高い一冊。通告から評価、保護・支援計画、親支援、機関連携までの工程を、子どもの安全と発達の観点で一貫して設計する。面接での言語化・非言語の手がかり、親の被虐待歴への感受性など、迷いやすい論点が緻密に書かれる。

 愛着理論や発達理論の“使い方”がうまく、心理概念が見立てにそのまま乗る。スクール・児相・医療の連携を見通すための必読書だ。

8. 福祉心理学のこころみ:トランスパーソナル・アプローチからの展望

 

 

 人間の全体性――意味・価値・スピリチュアル――まで視野に入れた希少な視点。喪失や死別、人生の移行、臨死観の語りといった“言語化しにくい経験”をケアの対話にどう迎えるかを探求する。臨床・宗教・哲学が交差する境界で、支援者の在り方を静かに問い直す。

 ホスピス、グリーフケア、終末期医療、長期介護の現場に携わる人に刺さる。手順や技法だけでは届かない領域を扱う勇気を与える本だ。

9. 福祉心理学 (シリーズ心理学と仕事 14)

 

 

 現場のジレンマ――自立支援と安全確保の狭間、限られた資源配分、援助者ストレス――に真正面から向き合う実務書。ケースを時間軸で追い、判断の論点と根拠を可視化する。組織の中で心理職がどう機能し、どこに専門性を置くかも具体的だ。

 読み終えると「支援は個人技でなくチームの技」だと確信できる。新人研修の副読本や部署内勉強会のテキストに好適。

10. 心理学と心理的支援 (新・MINERVA社会福祉士養成テキストブック17)

 

 

 標準カリキュラムに沿いながら、心理学の要点を支援実務へ接続する設計が堅牢。学習・認知・発達・社会・臨床の要諦を、評価・計画・介入の現場文脈に落とす。制度と心理の“橋”に手すりを付けるように、用語と事例が噛み合う。

 図表とキーワード整理が充実し、要点の再確認が速い。国家試験対策に留まらず、配属直後の“実務の辞書”として常備したい。

11. 健康心理学・福祉心理学問題集119

 

 

 公認心理師試験・大学院入試・社会福祉士国家試験など、幅広い心理系資格に対応する実践問題集。健康心理と福祉心理という隣接領域を橋渡しし、支援実務の思考を問う構成になっている。単なる知識暗記ではなく、現場判断力を鍛えるよう設計されており、問いそのものが“現場のリアルケース”に近い。

 解説部分が丁寧で、各問題に「なぜそう考えるのか」という理由づけが明示されているのが特徴。119問を通して読むと、支援過程の評価・目標設定・リスクマネジメントなど、実践の全体像が自然とつながる。心理・福祉両方の観点を身につけたい初学者にうってつけ。

12. 障害者心理学 (シリーズ心理学と仕事 15)

 

 

 身体・知的・発達・精神など多様な障害を、心理的側面から多角的に捉える定番書。福祉心理学の中でも、特に「個の尊厳をどう支えるか」という実践哲学を深く掘り下げる。障害を“個人の問題”ではなく“社会と環境の相互作用”とみなす社会モデル視点を徹底しており、支援者の姿勢そのものを問い直してくれる。

 実例を通して、合理的配慮・自己決定・ピアサポートなどの概念を立体的に理解できる。専門職だけでなく教育・行政職にも役立つ一冊で、障害福祉を学ぶ全員の必読書といえる。

13. 医療と福祉のための心理学【改訂版】:対人援助とチームアプローチ

 

 

 医療・心理・福祉の三領域を横断的に結びつけた実践テキスト。援助関係の構築、倫理的ジレンマ、チーム医療の協働プロセス、ストレスマネジメントなど、対人援助職が共通して抱える課題を丁寧に扱う。理論と事例が交互に提示されるため、読みながら自分の現場に置き換えて考えやすい。

 医療ソーシャルワーカーや看護師、臨床心理士など、多職種が同じ言葉で支援を語るための“共通言語”が詰まっている。読後には、「チーム支援とは、立場の違う専門家が一人の人を支える技術」だと実感できるだろう。

14. これからの障害心理学:〈わたし〉と〈社会〉を問う (y-knot)

 

 

 当事者研究やナラティブ(語り)に光を当てた新しいタイプの障害心理学書。障害をもつ人の声を通じて、社会がどう変わるべきかを問い直す。単に「支援する側の心理学」ではなく、「共に生きる社会をつくる心理学」を描くのがこの本の核心だ。

 社会的包摂・自己決定・尊厳といったキーワードが一貫しており、実際の福祉現場や政策との接続も深い。制度や理論ではなく、“人の語りから学ぶ”アプローチに共感する人にぜひ読んでほしい。

15. 臨床心理学 第25巻第3号 地域精神保健福祉の歩き方

 

 

 専門誌『臨床心理学』の特集号ながら、単行書に匹敵する実践的価値を持つ。テーマは「地域精神保健福祉」。精神疾患や障害を抱える人々が地域で暮らし続けるための支援実践を、心理職・精神保健福祉士・医療関係者など多職種の視点で紹介している。

 地域での訪問支援、ピアサポート、就労支援、行政との連携など、リアルなケースを具体的に紹介。理論よりも実践を知りたい読者にとって格好の教材。地域共生社会の最前線を肌で感じられる。

16. 福祉心理学を愉しむ 第3版

 

 

 “愉しむ”というタイトル通り、心の支援を明るく、創造的にとらえ直す良書。重たいテーマが多い福祉の世界に、希望とユーモアの視点を吹き込む。現場経験の豊富な著者が、エピソードを交えながら「支援とは喜びを分かち合うこと」と語る姿勢に励まされる。

 学生・実習生からベテラン支援職まで、自分の原点を思い出したい時に読みたい。福祉心理学を“仕事”としてだけでなく、“生き方”として味わえる貴重な一冊。

17. ボランティアのための福祉心理学

 

 

 専門職ではなく、地域活動に関わる一般市民や学生ボランティアのために書かれた入門書。人を支えるとはどういうことか、支援と押しつけの違いは何か、といったテーマを平易に解説する。ボランティアの心理的成長や、無力感への対処にも触れている点がユニーク。

 地域サロン、子ども食堂、災害支援など、多様な活動事例が掲載されており、“誰もが支援者になれる”時代の心理的基礎を築いてくれる。ボランティア初参加前の必読書といえる。

18. 新・社会福祉士養成講座〈2〉 心理学理論と心理的支援 第3版

 

 

 社会福祉士国家試験対応の公式テキストとして信頼性が高い。心理学の主要理論(行動、認知、発達、人格)を福祉支援に応用しながら、評価・目標設定・支援・効果測定のサイクルを明確に整理している。受験対策だけでなく、実践力を養うための構造になっているのが特徴だ。

 図表とキーワード解説が充実しており、復習にも最適。試験勉強を通じて「理論を実務にどう生かすか」を実感できる構成で、学生から現職者まで幅広く役立つ。

19. 福祉分野 (公認心理師分野別テキスト2)

 

 

 公認心理師カリキュラムの「福祉分野」に完全準拠したテキスト。制度・支援・地域福祉・家族支援・高齢者ケアなどを、心理学的観点から総合的に学べる。試験範囲を超えて、実際の現場実践につながる内容が豊富だ。

 ケーススタディが多く、心理職が福祉現場でどう関わるかがイメージしやすい。実習・現場研修の事前学習にも最適で、「心理職×福祉職」の協働を理解する一冊として重宝する。

20. 福祉分野に生かす個と家族を支える心理臨床 (家族心理学年報36)

 

 

 家族支援を主軸に据えた心理臨床の実践書。児童虐待、家族介護、親子の再統合、夫婦間の葛藤など、家族を単位とした支援を多職種の連携で支える手法が詳しい。個人を支えることと家族を支えることの境界をどう捉えるかという問いが全編を通して流れている。

 臨床心理士・福祉士・保健師などの事例が豊富で、家庭支援の現場に直結する。心理学と福祉学を“家族”という軸で統合した、非常に読み応えのある専門書だ。

福祉心理学とは?

 福祉心理学とは、「心理学の知見をもとに、社会的に支援を必要とする人々を援助する実践科学」である。単に“福祉と心理の融合”ではなく、人間の尊厳・自己決定・社会的包摂(インクルージョン)を中心に据えた応用心理学の一領域だ。高齢者・障害者・児童・生活困窮者・被災者など、あらゆる支援対象の心理的側面を扱う。

 支援の現場では、心理学的アセスメント(評価)を行い、感情・行動・思考・人間関係などを理解しながら、福祉制度や社会資源を活用して支援を構築する。つまり福祉心理学は、「心の支援」と「社会的支援」を結びつける“橋の学問”といえる。

福祉心理学と他領域の違い

  • 臨床心理学:個人の心理的問題(うつ、不安、トラウマなど)に焦点を当て、心理療法を中心に支援する。一方、福祉心理学は社会制度や環境調整も視野に入れる。
  • 健康心理学:心身の健康維持を目的とするが、福祉心理学は「社会的困難を抱える人の生活再建」に重点を置く。
  • 社会心理学:集団や社会的影響を研究する学問で、福祉心理学はそれを実践場面に応用する。
  • 発達心理学:成長や加齢に伴う心理変化を扱うが、福祉心理学では発達の「停滞」や「喪失」も支援対象に含む。

 つまり、福祉心理学は“人間理解の全体像”を踏まえ、社会的弱者・マイノリティ・支援関係の心理を多層的に扱う応用心理学だ。理論よりも「現場で人をどう支えるか」に重きが置かれている。

福祉心理学でよく使われる用語集

  • アセスメント(assessment):支援対象者の心理状態・環境・社会資源を多角的に評価すること。支援の第一歩。
  • エンパワメント(empowerment):本人の潜在的力を引き出し、主体的に生きる力を回復させる支援理念。
  • レジリエンス(resilience):逆境から立ち直る力。近年はトラウマ支援・貧困対策のキーワードとして重要視されている。
  • ピアサポート(peer support):同じ経験を持つ当事者同士の支え合い。心理的共感と実践知の共有を重視する。
  • インクルージョン(inclusion):障害・年齢・背景に関係なく、すべての人が社会の中で共に生きる理念。
  • ノーマライゼーション:障害のある人が「普通の生活」を送れるよう、社会の側を整える考え方。
  • ストレングスモデル:問題よりも本人の強み・可能性に焦点を当てる心理支援モデル。
  • 多職種連携:心理・医療・福祉・教育など、異なる専門職が協働して支援を行う体制。福祉心理学の核心。
  • 倫理綱領:援助者としての守秘義務・自己覚知・境界保持などを定める倫理規範。

福祉心理学を学ぶ意義

 超高齢社会、貧困格差、孤立、虐待、心の病など、現代社会が抱える課題は「制度だけでは解決できない」。そこに心理支援の知見を加えることで、人が再び生きる力を取り戻す環境をデザインできる。福祉心理学は、“支援する人を支える学問”でもあるのだ。

 心理職・社会福祉士・介護福祉士・医療従事者など、あらゆる対人援助職がこの知識を持つことで、現場の「支援の質」と「協働の力」は確実に高まる。人の成長と尊厳を信じるすべての支援者にとって、福祉心理学は欠かせない基盤といえる。

読み進めのステップ(最短ルート)

ステップ おすすめ書籍 目的・理由
基礎理解 『福祉心理学 (放送大学教材 1642)』 領域全体の枠組みとキーワードを把握する。援助者のセルフケアまで押さえておく。
実務接続 『公認心理師・臨床心理士のための福祉心理学入門』『福祉心理学〈学会研修テキスト〉』 多職種連携・倫理・社会資源活用を具体例で学び、現場イメージを固める。
重点領域 『障害者心理学』『福祉心理学を学ぶ:児童虐待防止と心の支援』 高頻度で関わる支援テーマを深掘りし、評価〜介入までの筋道を獲得する。
横断知識 『医療と福祉のための心理学【改訂版】』『地域精神保健福祉の歩き方(特集号)』 医療・地域・家族をつなぐチームアプローチと地域包括ケアの実像をつかむ。
試験・実務強化 『健康心理学・福祉心理学問題集119』『公認心理師 分野別テキスト2 福祉分野』 用語・理論・倫理の抜けを点検し、口頭説明できるレベルへ定着させる。
視野拡張 『福祉心理学のこころみ』『家族心理学年報36』 スピリチュアルケアや家族支援など、価値・関係性・意味の次元まで広げる。

関連グッズ・サービス

 学びを日常に根づかせるには、反復と“ながら学習”が効く。以下は相性が良いサービスだ。

  • Kindle Unlimited ― 放送大学教材系や入門書の復習に便利。ハイライトで用語集を自作しやすい。
  • Audible ― 長時間の移動や家事の合間に、ケース解説や倫理章を“耳”で反復できる。
  • Kindle Paperwhite 

    ― 目にやさしく、夜間の学習でも集中が切れにくい。ノート機能で面接想定問答を蓄積できる。

まとめ:いまのあなたに合う一冊

 福祉心理学は“制度か、こころか”ではなく、“制度とこころをつなぐ”立ち位置にある。評価・介入・振り返りを回しながら、当事者の尊厳と選択を支えるのが仕事だ。学びの入口と実務の接点は、次の3冊が最短だと実感している。

  • 基礎を固めるなら:『福祉心理学 (放送大学教材 1642)』
  • 現場へ橋渡しするなら:『公認心理師・臨床心理士のための福祉心理学入門』
  • 領域横断で底上げするなら:『福祉心理学〈学会研修テキスト〉』

 疲れたとき、価値観が揺れたときに読み返すべき“心の栄養”としては、『福祉心理学を愉しむ 第3版』と『これからの障害心理学』を置いておくと良い。支援は、人と人が希望を分有する営みだ。焦らず、一つずつ積み上げよう。

よくある質問(FAQ)

Q: 福祉心理学と臨床心理学の違いは?

A: 臨床心理は個人の心理過程と対人関係に焦点を当て、福祉心理はさらに家族・地域・制度まで含めて介入設計を行う。両者は補完関係にあり、多職種連携の場では統合的視点が求められる。

 

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Q: どの本から始めればいい?

A: まず『福祉心理学 (放送大学教材 1642)』で全体像→『公認心理師・臨床心理士のための福祉心理学入門』で実務接続→関心領域に応じて『障害者心理学』『児童虐待防止』などに進むのが効率的だ。

Q: 試験(公認心理師・社会福祉士)に役立つ?

A: 役立つ。『健康心理学・福祉心理学問題集119』『公認心理師 分野別テキスト2 福祉分野』『新・社会福祉士養成講座〈2〉』は、過去問傾向と用語整理に強い。用語暗記に加え、ケースを言語化する練習が要点だ。

 

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Q: 現場経験がなくても理解できる?

A: できる。入門〜中級の本は事例が丁寧で、制度語も噛み砕いて解説される。理解を深めるには、身近な「支援の場」(学校、地域、家族介護)を想定して読書ノートに落とし込むと定着が速い。

Q: バーンアウト対策はどの本が参考になる?

A: 援助者のセルフケアは『放送大学教材』『ライブラリ心理学の杜』『医療と福祉のための心理学』の該当章が実践的。境界線(境界設定)、ピアサポート、スーパービジョン活用をセットで学ぶと良い。

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