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【デジタル終活を始めたい人へ】実際に読んで良かったおすすめ本10選+準備ステップ

スマホやSNS、クラウド、ネットバンキング──現代では“デジタル遺産”が増えている。終活においても、デジタル資産をどう扱うかは無視できない課題だ。この記事ではAmazonで買えるデジタル終活関連の本を10冊紹介する。実際に読んで、対策の方向が見えたと思えたものを厳選した。デジタル時代ならではの終活を、安心して始めよう。

 

 

おすすめ本10選

1. デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた(技術評論社/単行本)

 

 

■概要

スマホ・パソコン・SNS・ネット証券・暗号資産など、さまざまなデジタル遺品の探索・整理・残し方・隠し方を具体的に解説。終活における「デジタル終活」の実務書。

■刺さる読者像

デジタル資産がある人。スマホやクラウド、SNSをよく使っていて、死後にどう処理されるか不安な人。

■レビュー・実感

自分のスマホの中をそのままにしていた怖さに気づかされた。ログイン情報、暗証番号、クラウドサービスの継承・削除ルールまで具体的に書かれていて、「これだけは自分で手をつけなきゃ」と思った。読みながら、パスワード目録を紙に書き出した。

2. ここが知りたい! デジタル遺品(デジタル遺品研究会/翔泳社/単行本)

 

 

■概要

デジタル遺品を「開く」「託す」「隠す」など複数の視点で整理する。付録に目録シートもあり、実践に使える構成。

■刺さる読者像

何から手を付けていいか分からない人。実践ワークが欲しい人。

■レビュー・実感

この「目録シート」が強い。読んでいると、「これは家族に見られたくない情報か」「どれを託すか」などの判断基準が少しずつ定まってくる。実際、家族に伝えるべきアカウントと非公開にしたいものを整理できた。

3. 90分でざっくりわかる! 終活の本(技術評論社/単行本)

 

 

■概要

終活全体を短時間で捉えられる入門書。その中でデジタル終活の章も含まれており、初心者向けの概要が把握しやすい。

■刺さる読者像

全体像をまずつかみたい人。デジタル終活だけでなく、他の終活も一緒に知りたい人。

■レビュー・実感

終活全体の“流れ”をざっと掴むうえで重宝した。ただ、デジタル部分は浅めなので、深く知りたくなったら上記2冊に続くステップとして使うといい。

4. 「終活」のすすめ 自分で出来る人生のしめくくり(講談社/単行本)

 

 

■概要

終活の基本から心構え・具体的な手続きまでを包括的に解説する本。デジタル終活に関する章も盛り込まれている。

■刺さる読者像

終活そのものが初めての人。デジタルとアナログ両方の知識をバランスよく学びたい人。

■レビュー・実感

終活全体の構造を知りたくて読んだ本だが、デジタル面も押さえている点が頼りになった。スマホのロック解除、クラウドサービス、SNSアカウント処理などが「終活の一部」として紹介されていて、後の本を読むときの理解の枠組みになる一冊だった。

5. 「デジタル遺品」が危ない(萩原栄幸/青春出版社/単行本)

 

 

■概要

放置されたSNS、ネットバンキング、クラウドのリスクを警告する一冊。サイバー犯罪やプライバシー流出への対処法も扱う。

■刺さる読者像

セキュリティやリスクの観点からデジタル終活を考えたい人。

■レビュー・実感

「残したままのアカウントが犯罪に悪用される」という視点に衝撃を受けた。死後のプライバシー保護や家族のリスクを防ぐために、今から整理する重要性を感じた。

6. スマホの中身も「遺品」です デジタル相続入門(吉田雄介/光文社新書)

 

 

■概要

スマホに残る写真・連絡先・アプリ・サブスク契約などを“デジタル相続”として整理する入門書。法律・制度面にも触れている。

■刺さる読者像

スマホ依存が強く、写真やアプリを多数抱えている人。相続実務も知りたい人。

■レビュー・実感

「スマホ1台=人生の記録」という指摘に納得した。契約やアプリの放置が家族の負担になることを具体的に学べた。

7. デジタル終活: ときめく終活のススメ  SNS世代のデジタル遺産と心温まる贈り物 スマホ世代のやさしい遺し方  思い出を未来へ心をつなぐデジタル整理術 笑顔で整理 あなたのデジタル人生

■概要

写真・動画・SNS・メッセージなど“思い出系データ”の扱いに焦点を当てた実践ガイドだ。整理の順番、残し方と消し方の線引き、家族に託す際の伝え方まで、感情面に寄り添いながら進め方を示す。

■刺さる読者像

まずはスマホの中から整えたい人。家族に見せたいもの/見せたくないものの線引きで迷っている人。

■レビュー・実感

「残すことは“未来の自分と家族への贈り物”」という視点に救われた。写真アルバムの選別基準が具体的で、実際に重複写真を削除し、お気に入りだけを家族共有に移した。作業後にスマホが軽くなり、気持ちも軽くなった実感がある。

8. 親のデジタル終活: パスワードからSNSまで、デジタル遺品整理術

■概要

親世代のスマホ・PC・SNS・ネットバンキングを家族がサポートしながら整理する手順を解説する。ヒアリングのコツ、パスワード目録の作り方、アカウント停止・削除の流れを具体化している。

■刺さる読者像

親の端末やアカウントを一緒に整えたい人。遠方介助や“もの忘れ”が気になり始めた家族がいる人。

■レビュー・実感

親のスマホ設定を“いきなり触らない”という姿勢が役に立った。まず一覧化→同意→優先順位決めというプロセスを踏んだ結果、トラブルなく大事な連絡先と写真をバックアップできた。家族で取り組む導線が丁寧だ。

9. 50歳からはじめる人生整理術 終活のススメ(柴田和枝/河出書房新社)

 

 

■概要 人生整理術をテーマにした終活入門書。写真整理やデジタル資産の扱いにも触れており、バランスが良い。

■刺さる読者像 終活全般に興味があるが、特に写真・データ整理に悩んでいる人。

■レビュー・実感 デジタル終活を「暮らしの整理」の一部として紹介しているのが好印象。生活の延長として無理なく取り入れられると思った。

10. デジタル終活—もしもに備えるデータ管理術

 

■概要

ムックならではの図解重視で、写真・連絡先・メール・クラウド・SNSの整理から、端末の初期化・破棄までを一通りカバーする。

■刺さる読者像

短時間で全体像をつかみたい人。手順を図で追いたい人

■レビュー・実感

作業フローが見やすく、“ながら読み”でも理解が進む。特に「写真クラウドの一括整理」と「主要SNSのアカウント削除手順」が実用的で、そのまま操作して完了できた。

デジタル終活を始めるステップと注意点

ステップ 内容 ポイント
1. 全体像をつかむ デジタル終活の範囲(スマホ、クラウド、SNS、暗号資産など)を理解する “地図”を持つと始めやすい
2. 自分のデジタル資産を洗い出す メール、SNS、クラウド、サブスク、暗号資産などを一覧化 忘れているアカウントが後でトラブルの元になる
3. パスワード・ログイン情報を整理 パスワード目録を作り、安全に保存する 遺族がアクセスできるよう工夫を
4. 取扱方針を決める 「継承」「削除」「記録のみ」など扱いを決定 事前に決めると遺族判断が楽
5. 実際に移行・削除を進める 不要サービス削除、写真整理など 段階的に進める
6. 共有・伝える 家族や信頼者に方針・一部情報を伝える 口頭+文書で伝えるのが親切
7. 定期的に見直す 利用サービスや環境に合わせ更新 古い情報がリスクになる

まとめ:デジタル終活は「少しずつ・見える化」から

  • 対策本格派なら:『デジタル遺品の探しかた・しまいかた…』
  • 目録を作りたい人なら:『ここが知りたい! デジタル遺品』
  • 終活全体を見たい人なら:『90分でざっくりわかる! 終活の本』

デジタル終活は一気に終わらせる必要はない。まずは1冊の本を参考に、アカウントやスマホ写真から整理を始めよう。それが「家族の安心」と「自分の心の整理」につながる。

よくある質問(FAQ)

Q: クラウド写真はどう扱えばいい?

A: ダウンロードして保存+クラウド削除、あるいはアクセス権を渡す方法がある。利用規約も確認を。

Q: アカウントは全部削除すべき?

A: 残すもの・削除するものを選別するのが現実的。家族が思い出として残したいものもある。

Q: 法律的な扱いは?

A: デジタル遺産の法的整備はまだ途上。遺言や専門家相談を取り入れるのが安心。

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