2026-01-05から1日間の記事一覧
古川日出男の歴史小説は、出来事をわかりやすく並べて安心させない。声の強弱、文の速度、沈黙の置き方で、過去をいまの皮膚に貼り直す。代表作として語られやすい『平家物語』新訳と『犬王の巻』を軸に、作品一覧を歩くときの足場を作る。 古川日出男とは …
南條範夫を読むと、剣戟や権謀が「見世物」ではなく、時代の倫理そのものとして肌に張りついてくる。血の匂いが濃いのに、文章の底に妙な澄み方があり、読後は自分の価値判断が少しだけ冷える。代表作から入り、作品一覧を辿るほど、残酷さの種類が増えてい…
吉川英治とは まずは大河で「長く暮らす」合本版(7冊) 1.宮本武蔵全八冊合本版(Kindle版) 2.三国志全八冊合本版(Kindle版) 3.私本太平記全八冊合本版(Kindle版) 4.新・平家物語全十六冊合本版(Kindle版) 5.新書太閤記全十一冊合本版(Kindle版) 6…
司馬遼太郎は、歴史の大事件を「偉人の決断」で片づけず、現場の段取りと人間の癖でほどいていく。だから読み味は、戦や政争の派手さより、会議の空気、噂の流れ、金の工面、手紙の回し方に寄っていく。人物が動いたのではなく、人物が動かされてもいる、と…
京極夏彦を読みたいけれど、分厚さと情報量の前で足が止まる。そんなときは「読む順番」にこだわりすぎず、まずは入口を一本決めるのがいい。本記事では、百鬼夜行シリーズと巷説百物語を軸に、濃密さを楽しみに変える16冊を並べる。 京極夏彦とは おすすめ…
乙一の物語は、やさしさと悪意が同じ温度で並ぶ。泣けるのに、笑えない。怖いのに、どこか救われる。その矛盾を抱えたまま読み切れるのが強みだ。作品一覧として入口から奥まで、気分で選べるおすすめをまとめる。 乙一ってどんな作家か 乙一おすすめ本 まず…
高野史緒の小説は、音楽や言語や信仰といった、日常の奥にある「見えない制度」を物語として触れられる形にしてくる。作品一覧を眺めて途方に暮れるときほど、まずは芯がはっきりした数冊を深く読むほうが、作家の地図が手に入る。ここでは、いま手に取りや…
長谷敏司を読むなら、「世界のルール」と「個人の体温」が同じページに載る瞬間を追うのがいちばん早い。AI、制度、労働、身体の拡張といった硬い題材が、恋や家族や生活費の形で痛みに変わる。代表作から作品一覧を辿りたい人に向けて、入口になりやすい16…