白が好きな人の特徴
白は何色にも染まることができる万能の色。清楚なイメージ、洗練や浄化といった天使を象徴するような色です。白を好む人は、清潔感溢れる素直な人。常に汚れない真っ白な状態でいられる大人は素敵ですよね。今回は、そんな白をイメージした柔軟で素直な心になれる本を紹介いたします。
雪がふっている
レミー・シャーリップ(著)(タムラ堂)
真っ白、純白。手のひらにのる雪の世界。絵のないアート絵本。紙の手触り、紐とじ、活版印刷で作られた銀色の文字の特別な絵本。真っ白なのに音が聞こえ、目の前に広がる壮大な雪景色。しんしんと降り積もる雪の沈黙を聞くような心が浄化される一冊です。ピュアなあの人へのプレゼントにも最適です。
ペロのおしごと
樋勝 朋巳(著) (小学館)
大好きなおかあさんの誕生日プレゼントを買うためにいろんなお仕事を探す子犬のペロ。マッサージやさん、郵便局、サーカス、レストラン、警察犬。ペロはいつでも一生懸命。心が真っ白だからこそ、傷つくことも恐れない。失敗続きだけど決してあきらめない健気な姿。そんなペロの姿が愛おしく天使のようにみえます。読んだらペロのファンになってしまう純粋な心にきゅんとくる絵本です。
神様のボート
江國 香織(著) (新潮文庫)
あの人がいないところになじむことはできない。骨ごと溶けるように恋をして生まれた娘をつれて、あちこちと引っ越しを繰り返しながらたった一人の「あの人」を待つ主人公。昔読んだときは、過去への執着を感じたり、不倫小説に思えたり、振り回される娘が可哀そうと思いましたが、十年ぶりに読んでみると、痛いほどの純真さや待ち続ける強さに胸を撃たれました。恋愛小説が苦手な方にもおすすめの運命に身をゆだねる純真な物語です。
世界は広く、美しい 地球をつなぐ色<白>
長倉洋海 (著) (新日本出版社)
無垢な祈り、静寂、すべてを包み込んで癒してくれる白。ときに潔く他者を拒絶するような厳かな拒絶の白。雪や氷などの自然、トルコや中欧地域のエキゾチックな写真も多く、祈りを象徴するような写真エッセイ集。
はじまりの色、白。まっさらな気持ちになりたいときに手にとってみてください。