今は空前のトレーニングブームとなっています。身体は鍛えれば、その努力の分だけ結果がついてくるという面白いものです。
そしてトレーニング本は数多世の中に出版されています。そのどれを買っても根本はそう違いはありません。人間の身体は抵抗（重り）をもちいて筋肉を刺激を与えれば、その方法に多少違いがあれど強くなるからです。人間の身体は重力という抵抗のない宇宙空間にいるとあっという間に弱くなるといわれています。
骨も脆くなり、骨折もしやすくなり、もちろん筋肉が弱って歩く事すらできなくなります。沢山あるトレーニング方法ですが、その基本となるものをご紹介したいとおもいます。
ストレングス&コンディショニング〈1〉理論編
NSCAジャパン
NSCA、ナショナル・ストレングス＆コンディショニング・アソシエーションという団体の日本法人が出版しているトレーニングの理論編です。トレーニングはただ単に重い重量を多い回数挙上すればいいというものではありません。自分自身の実力にあった重量で適切にトレーニングしないと、怪我を呼び込んでしまいます。
その目的に合わせたトレーニング理論が網羅されています。たとえば人間の筋肉はどういう仕組みで動くのか？短時間で全力で動いた場合のエネルギー代謝機構と長時間動く場合のエネルギー代謝機構の違いなど、一般的にはそこまで知られていない事が書かれています。トレーニングする前の予備知識、さらにはトレーニングの知識を深めるためにもオススメの本です。
ストレングス&コンディショニング〈2〉エクササイズ編
NSCAジャパン
NSCA、ナショナル・ストレングス＆コンディショニング・アソシエーションという団体の日本法人が出版しているトレーニングの実技編です。エクササイズの種類というのは数多くありますが、そのエクササイズの手順が書かれています。参考までに一般的な間違いを起こしやすい点をここで述べさせていただくと、ラットマシンを用いたプルダウンの方法。これをなんの知識もなしに、一般的なトレーニングマシンに書いてある図だけでみると首の後ろに引くという動きの説明があります。こういった動きは肩を痛めやすいので推奨されていません。推奨されているのは鎖骨側に持ってくる動きです。
こちらの方が推奨されています。身体に無理な負荷をかけない方法で怪我を未然に防ぎ、トレーニングする。トレーニングは２、３ヵ月頑張ったからといって身体が変わるわけではないです。長く続けるためには怪我のないトレーニング方法が必要となります。そういった期待に答えてくれるものだとおもいます。
つけたいところに最速で筋肉をつける技術
岡田 隆
現役ボディビルダーにして、柔道日本リオオリンピック躍進の立役者の岡田氏のトレーニング本です。
何故筋肉がつけたいところにつかないのか？それはターゲットとなる筋肉をつかえていないからであり、筋繊維に刺激が充分に行き渡っていないからです。そういった点についても岡田氏は述べられており、さらにはこういったトレーニングは自重でできるとのこと。
ジムに通わずともトレーニングができる。これはこれからトレーニングを始めたい人にとってはうってつけなのではないでしょうか？？学生はともかく社会人となると、ジムに通っている時間が取れない場合も往々にしてあります。トレーニングが自室でできるのであればこれほど良いことはありません。
SAQトレーニング最新版
日本SAQ協会、 ベースボールマガジン社
スピード・アジリティ・クイックネス。トレーニングといってもボディビルのように筋肉を大きく太くさせるトレーニング、ウェイトリフティングのように瞬発力を高めるトレーニングがありますが、こちらは読んで字の如く、敏捷性を高めるトレーニングです。
トレーニング用のラダーやコーンやハードルを使って足上げをしながら移動していく光景はみたことがあるのではないでしょうか？そういったトレーニングがSAQです。おそらくスポーツ用のトレーニングとしてはもっとも一般的であり、かつ、日常生活動作の向上にもっとも寄与しているのがSAQだと私は考えています。
身体の見た目の変化はあまりないので軽視されがちですが、こういったトレーニングも取り入れると、トレーニングは見た目だけではなく生活向上にも役立つのだと実感できると考えています。
最後に
今回は４冊を取り上げてみました。雑誌を何冊も買うよりしっかりした本を数冊用意すれば、方向性もしっかりしますので良いと思います。
