おいしい紅茶、シャーロック・ホームズ、気品あふれる紳士の国、英国。ファンタジー誕生の地としても有名です。そんな英国の雰囲気を味わえる本を紹介いたします。
ヴィクトリア朝英国人の日常生活 上:貴族から労働者階級まで(上・下)
ルース グッドマン(著) (原書房)
19世紀イギリスの起きてから寝るまでの日常生活がまとめられています。著者自身がコルセットを締めて暮らし、声が出にくくなって病院に担がれたエピソードなど、身をもってヴィクトリア朝を体験してくれます。洗髪や化粧品、ひげの形、朝食、通勤や労働、育児など貴族から労働者階級まで、当時のイギリスの貴重な資料としても楽しめます。
シャーロック・ホームズと見る ヴィクトリア朝英国の食卓と生活
シャーロック・ホームズと見る ヴィクトリア朝英国の食卓と生活
関矢 悦子(著) (原書房)
ホームズやワトソンはどんな食事をしていたか。どんな生活をしていたのか。炭酸水やハムエッグの作り方、パブの様子など食生活から読み解く当時の労働階級の生活がまとめられています。ホームズが活躍したヴィクトリア朝後期から晩期にかけての英国史。アガサ・クリスティが好きな方にもおすすめ。もっと作品が身近に感じられる本です。
ロンドンのパブねこ
ヴィッキー・レーン(著) (グラフィック社)
パブに寄生するパブキャットの写真集。床やテーブルにいるちょっとふてぶてしい感じの猫たち。カウンター越しにじっとこちらを見つめられたら、パブの常連になってしまうこと間違いなしです。パブに居つくまでのエピソードも愛らしく、猫好きさんはもちろん、ロンドンのパブに通っているかのような気持ちになる写真集です。
ロンドンでしたい100のこと 大好きな街を暮らすように楽しむ旅
ロンドンでしたい100のこと 大好きな街を暮らすように楽しむ旅
あぶそる~とロンドン(著) (自由国民社)
古い建物と新しい店が共存する街、ロンドン。有名な観光地だけではなく、自分だけの体験ができるような旅をしたい方におすすめです。王妃の庭で遊んだり、お気に入りのパブを作ったり。英国調の朝食やアフタヌーンティーを楽しんだり。そんなロンドンの暮らしを味わうことができる眺めているだけでも楽しめる一冊です。
おしゃれで格調高い魅力がある英国。イギリス文学を楽しむ前に開くと、楽しみがより一層増す本です。