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【太陽 物語】太陽系の謎、不思議が書かれた、おすすめ小説まとめ

 大地にエネルギーを与えてくれる温かい太陽。「あの人は太陽みたいに明るい人だ」と人格を表すポジティブな比喩として使用されたり、日の出を拝んだり、太陽には誕生や活気溢れる象徴としてのイメージがあります。

「お天道様が見ているよ」というふうに、万物の神として常に私たちを見守ってくれている太陽。そんな太陽のお話を集めました。眩しいほどのエネルギーに満ちた作品たちです。

 

太陽の子

太陽の子 (角川文庫)

 灰谷 健次郎(著) (角川文庫)
 戦争をテーマにした児童書。沖縄生まれのお父さんが心の病気で苦しんでいます。お父さんの中では今なお戦争が続いているのです。公平とは何か、人間にとって一番大切なことは何なのか。

戦争を知らない私たちの世代だからこそ、知らなかったでは知らされない、風化してはいけないものがあると感じさせられます。主人公のふうちゃんの太陽のように明るくて強く、純粋で他者の痛みを自分の痛みのように感じられる人間でありたいと大人になってもたまに読み返したくなる小説です。

 

みんなの太陽の塔

みんなの太陽の塔 (小学館クリエイティブビジュアル)

 タナカカツキ(著) (小学館クリエイティブ)
 岡本太郎記念館館長がプロデュースした太陽の塔の空想絵本。コップのフチ子さんの原案者である著者による岡本太郎さんへの熱いラブレターのような漫画です。どんなことが起こっても表情を変えず、両手を大きく伸ばしてみんなを見守ってくれる太陽の塔。

どことなくユーモラスな表情で憎めない太陽の塔が現実に存在したらどうなるかというユニークな発想で作られました。ラストに掲載されている岡本太郎さんの言葉とともに、元気のでる一冊です。

 

ミラノの太陽、シチリアの月

ミラノの太陽、シチリアの月 (小学館文庫)

 内田 洋子(著) (小学館文庫)
 イタリアのミラノにアパートを購入している著者のエッセイ。イタリア美術を見ると、ドイツや北欧などの日照時間が短い国と比べてキラキラと明るく輝く絵画が多く、明るくチャーミングな国民性を感じることができます。太陽が降り注ぐ街は食べ物にも恵まれ、人情味溢れる人たちが多く情熱的でもあります。

そして、その裏にはしっかりと影も存在しているのです。ミラノで出会った人々や生活、自然の風景など観察力に優れた小説のようなエッセイ集。

 

 常に光輝いているというよりは、暗闇があってこそ光り輝くような太陽の本を集めました。エネルギーを蓄えて、ここ一瞬で輝きたいときにおすすめの本です。

 

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