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【背筋が凍る話 小説 おすすめ】衝撃のクライマックスなおすすめ小説

大学生や社会人にオススメの本を紹介させていただきます。

クライマックスは背筋が凍るほどの恐ろしさです。

 

『陰摩羅鬼の瑕』

陰摩羅鬼の瑕(1)【電子百鬼夜行】

今回紹介させていただくのは、京極夏彦著の『陰摩羅鬼の瑕』です。これは京極夏彦がシリーズで書いているミステリー小説です。シリーズ物ですが、どの作品も単品で読んでも十分楽しめる作りとなっております。もちろんシリーズを通して読むと楽しさも面白さも深さも倍増することは間違いありません。

 

ここがおすすめ

 その中でもこの作品が特にオススメなのが、クライマックスの背筋が凍るほどの恐ろしさです。

主人公は付き物落としを生業とする中禅寺秋彦、通称京極堂。毎回不本意ながら事件に巻き込まれ、事件に関わりのある人間についた付き物を落として、事件を解決させていきます。ここでいう付き物というのは、作品中では妖怪の名前がつけられていますが、決してオカルト的なものを扱っているわけではありません。

通常では全く理解されない、思い込み、常人には理解できない深い執着、そのようなものが社会に吹き出した時に京極堂はその人についた付き物を落としていくのです。何か気持ちがすっきりとした時に、付き物が落ちたという表現をしますが、まさにそういったことをしていくのです。

 

陰摩羅鬼の瑕(2)【電子百鬼夜行】

 

主人公も魅力的

 このシリーズの面白いところは、主人公の京極堂がお披露目する知識の量と深さがとんでもない深さに達しているということです。京極堂のウンチクと考察を聞いているだけでもこの作品を読む価値があると思います。京極堂はその知識と洞察によって、人間が抱える心の闇を暴きます。
 陰摩羅鬼の傷のストーリーは、旧華族の家に嫁いだ花嫁が、初夜の夜に殺されるという事件が発生します。しかも4度も連続で。完全な密室にも関わらず、警察が包囲しているにも関わらず、何度も同じように花嫁は殺されてしまいます。5度目の惨劇を防ぐために主人公一行は惨劇の舞台となる館に訪れ、事件を防ごうとします。
 この事件を引き起こした人間の心の闇はなんなのか。それがわかった時に本当に気味が悪くて、背中に嫌な汗を書きました。

陰摩羅鬼の瑕(3)【電子百鬼夜行】

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