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【想像力 鍛える 子ども】想像力が膨らむ小説まとめ。視野を広げてくれるおすすめ本。

眼の前に見えている世界だけが、すべてではない!

そんなセリフをよく聞きますが
では具体的に、どういう世界があるのかと問われれば答えに窮するかもしれませんね。
そんなときに、こういう世界だよと教えてあげられそうな本を紹介します。

 

『ガラパゴス』

ガラパゴス (講談社の翻訳絵本)

著・ジェイソン・チン
600万年前、大噴火が起こり、その後、島が生まれました。島は、ゆっくり大きくなっていきます。ほかの島から種が流れ着き、マングローブができました。海鳥やイグアナもやってきました。それから噴火も少なくなり、島は植物や動物にとって住みやすくなりました。けれども、島は変化し続けます。
それにしたがって動物も驚くべき進化をとげていきました。1835年、ガラパゴスにやってきたのが、チャールズ・ダーウィンでした。
コマ割りを使って、進化の過程をていねいに追っています。巻末には、ダーウィンとガラパゴス諸島に関する説明があります。見返しに地図とガラパゴス諸島の固有種を記していて知りたいと思ったことがすぐに調べられる親切な作りの本です。

 

『メアリー・スミス』

メアリー・スミス

著・アンドレア・ユーレン
むかし、目ざまし時計がたやすく手に入らなかった時代には、「目覚まし屋」という仕事がありました。目覚まし屋は、毎朝、暗いうちに起きて、お客さんの家までいき、決まった時間に外から窓をたたいて、おこすのです。おきゃくは、駅員さん、パンやさん、洗濯屋さんなど。目ざましやに起こされたお客は、窓を開けて顔を見せなくてはいけないんですって。
「1920年代、ロンドンに実在した「目覚まし屋」メアリー・スミスをモデルにした絵本。現代では思いもよらないような、奇抜で重要な仕事が求められていたことに驚きますね。読み聞かせにも向いているので小学校低学年のお子さんをお持ちの親御さんにもオススメです。

 

『トムは真夜中の庭で』

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))

著・フィリパ・ピアス
真夜中、ホールの大時計が13、打ちました。不思議に思ったトムが下におりていくと、昼間とはようすがちがっています。殺風景なホールはきれいにかざられ、冷たい石の床にはあたたかいしきものがしかれ、昔風のかっこうをした女の人が、火をたきつ
けています。でも、その人はトムが見えないらしいのです。トムは夢を見たのでしょうか?それとも、あの人はゆうれいだったのでしょうか?
その日からトムは、まいばん夜中になると下にいきました。
ビクトリア女王の時代の子どもハティと、20世紀の子トム。ふたりは、時を越えて友だちになるのです。夢のような真夜中のできごとと現実とが一致する場面は、とても感動的です。

 

想像力、特に子供のそれは際限なく広がっていき、大人から見るともはや驚異的とも言えるレベルです。
そんな見ていておもしろいくらいに成長している子供のために良書を与えてあげるのは親の務めかもしれませんね。

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