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【サリンジャー ナインストーリーズ テディ】洋書で今一番おすすめ本「ナインストーリーズ」【おすすめ 小説】

 私のオススメの本といたしましては、洋書ではありますが、J.D.SalingerのNinestoriesをおすすめします。私が、大学生の時に読んで、感銘を受けた作品の一つであります。そして、社会人になっても何度もナインストーリーズの改訂版を購入した記憶があります。

 

「ナインストリーズ」

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

 このナインストリーズでは、文字通り9つのおはなしでありますが、それぞれの短編には意味がありまして、どれもこれも皆つながりがあるように感じられます。サリンジャーが自ら体験した内容を九つの短編におさめているようでありますが、「青の時代」では、サリンジャー自らの青春時代を物語っているようであります。最後の短編である「テデイ」では、サリンジャーの人生において、完成された自己を表現しているように感じられます。
 このサリンジャーは、アメリカ軍として第二次世界対戦に参加しましたが、当時、同じ作家であった、ヘミングウエイを批判したことで有名であります。サリンジャーは、ニューヨークタイムスに連載小説を載せていましたが、それがメジャーデビューへのきっかけになったと言えると思われます。

 

日本の禅について

 また、このサリンジャーは、日本の禅に非常に興味を持っていまして、その禅に対して、解説を行っているほどであります。この禅の影響を受けている作品が、ナインストーリーズのなかにもあると思われます。
 晩年は、サリンジャーは、世間との関係を断つように、山籠もりと言えるような生活を送っていた言えます。ごく近所の人との接触だけで、ほとんど世に出てくることはなかったように言われています。まだ、他界してから10年も経過していませんが、90歳ほど生きまして、長寿であったと言えます。日本の禅に興味を持ち、座禅をするには、人里離れたところが良かったのかもしれません。

 

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

さいごに

 このサリンジャーは、ユダヤ人の父親と、スコットランド、アイリッシュ系の母親との間に生まれました。ユダヤ教の影響も少しならず受けていると言えます。その他、サリンジャーの誕生日は1919年1月1日と珍しい日に生まれています。是非、一度、サリンジャーのナインストーリーズを読んで下さい。

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