「いつも同じジャンルのものばかり…」「読み応えがある本が読みたい!」
話題の本を読むのもいいですが、たまには別のジャンルにもチャレンジしてみたいと思うことはありませんか。「歴史小説」というと、どうしても堅苦しいイメージがありますよね?
今回は歴史が好きな人もそうでない人も、楽しめるおすすめの本を紹介します!
「みをつくし料理帖」
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
それはこちら、「みをつくし料理帖」シリーズです。
全十巻あり、私は大学生の頃にこの本に出会いましたが、夢中になって読み切ってしまいました。社会人になって今でもたまに読み返す大切な作品です!歴史を知らなくてもついていける内容なので、普段読む小説の感覚で楽しむことができますよ。
あらすじ
時代は江戸。主人公は料理の道一本で生きる少女”澪”です。幼い頃水害で両親を亡くしたその人生はまさに波乱万丈。そのような中でも強く、たくましく生きる姿からは学ぶことが沢山あります。歴史小説とはいえ、現代の私達でも共感できる恋模様や、思わず笑みがこぼれてしまうような微笑ましい場面も。
たとえどんなに辛い状況でも、澪は常に料理の腕で道を切り開いていきます。その才覚によって生み出される料理は、どれも美味しそうなものばかりです。文字だけでも美味しさが伝わってくるので、思わず「実際に作ってみたい!」と思うものも。
作りたくてたまらなくなっても大丈夫。なんと巻末には作中に登場した代表的な料理のレシピが載っているのです。読者の思いに余すことなく応えるこちらの作品。2017年には黒木華さん主演で連続ドラマ化もされました。若い女性からの人気も高い、これまでの歴史小説のイメージを覆す作品です。
みをつくし料理帖(全10巻)+みをつくし献立帖(1巻) (ハルキ文庫 た 時代小説文庫)
作者髙田郁さんについて
「みをつくし料理帖」シリーズの作者である髙田郁さんは、他にも沢山の作品を残しています。どれも読みやすく、女性の心をぐっと掴むものが多いです。
デビュー作である「出世花」シリーズも同じく江戸時代が舞台。遺体を洗い清める湯灌を行う少女”縁”の真っ直ぐな生き方には、読みながら感心してばかり。縁を応援しながら、夢中になって読んでしまいます。
また、「あい 永遠に在り」は実在する人物が登場。その時代「関大明神」とまで言われた天才医師、関寛斉の妻である”あい”が主人公です。夫に寄り添う良き妻として、子供達にとっては温かな母として、どんな状況下でも自分らしく生きたあい。全て読み終えるとこのタイトルの本当の意味を知り、感動すること間違いなしです。
いかがでしょうか?ぜひ次の読書の機会にはこれらの歴史小説も選択肢に入れてみてくださいね♪