世の中には面白いかもと思っていても手が出せない領域ってありますよね。わかりやすいものでいえば、悪や犯罪がそうではないでしょうか?違法なことはしたくない!
でも実は気になってしょうがない。
そんな清純派のあなたにオススメな本をご紹介します。
『アマニタ・パンセリナ』
一冊目にご紹介するのは、『アマニタ・パンセリナ』という中島らもさんが書かれた本です。タイトルは、テングタケという毒キノコの学名をそのままとっています。これだけでも巷では有名なトリッパーだったらもさんの表情がうかがえます。
15の章からなっており、章タイトルにはドラッグの一、ドラッグの二、と順番に数え、最後だけはラストドラッグ、となっています。内容もドラッグにまつわるエッセイ。なぜかほんわかした空気感があり、そこで語られているのがドラッグという人を狂わしかねないものであることを忘れてしまいそうになる、そんな独特の一冊です。人が快楽を求める理由を、らもさんの目線に立って考えてみるのも面白いかもしれません。
『スパムメール大賞』
次にご紹介する本は、『スパムメール大賞』サエキけんぞう著です。
サエキさんがスパムメールを送りまくる話……ではなく、スパムメールについての深すぎる考察と取材の一部始終が書かれています。スパムメールの語源、歴史や、一世を風靡したスパムメール、また、著者がスパムメールの相手の話にまんまと乗っかってみて、どこに行き着くのか、という検証などです。一冊目では煙ごしに見える人間模様を描いた作品をご紹介しましたが、さらに近代的になり、画面ごしの人間模様をつぶさに観察した作品になっています。
近年のスパムメールはやけにお硬いお金がらみが多いような気がしますが、ひと昔前の、欲に訴えるスパムメールの文言には抱腹絶倒間違いなしです。スパムメールの面白さを知らない大学生も、そういえばそんなの流行ったなあ、という社会人にもオススメです。
『ヤバい現場に取材に行ってきた!』
最後にご紹介するのは石原行雄著『ヤバい現場に取材に行ってきた!』という一冊です。その名の通り、ありとあらゆるヤバい現場を駆け回り、その実情を晒す作品になっています。最初の一冊ではドラッグに特化し、二冊目ではスパムメールに特価しましたが、この一冊を読めば、その他多くのギリギリアウト?な現場について知ることができ、手を染めていないにも関わらず、その本を持っているだけでなにか共犯めいた気もちになります。
最後に
気になる本はありましたか?
ヤバいことに関心はあるけれど……という方は、ぜひ本物に手を染めず、本を手にとって知識欲を満たしましょう!