外国の料理やお菓子は名前は知っていても、いったいどんな味がするのか想像がつかないものがありますね。
それが家庭料理となるとなおさらです。
そんなよそ行きではない、素朴な家庭料理、お菓子を紹介している本をご紹介します。
『魔法使いのチョコレート・ケーキ』
著・マーガレット・マーヒー
あるところに、魔法よりも料理のほうが得意な魔法使いがいました。この魔法使いは、たまご10個を入れて焼いたカステラに溶かしたチョコレートをかけて、すばらしいチョコレート・ケーキを作ることができました。
あるとき、チョコレート・ケーキ・パーティーを開いて町中の子どもを招待しました。でも、子どもたちはその人を悪い魔法使いだと思っていたので、だれもやってきません。しかたがないので魔法使いは、リンゴの木相手にお茶の時間をすごすようになりました。
ニュージーランドの作家マーガレット・マーヒーの作品集。日常の中に隠れているふしぎな世界を描きだす物語８話と２編の詩を収録した作品集です。
『はしれ！！ショウガパンうさぎ』
著・ランダル・ジャレル
ショウガパンというのは、小麦こに糖蜜と赤砂糖といっしょにショウガをまぜてこねて、それをのばしてオーブンで焼くおかしです。アメリカやイギリスの子どもたちは、このおかしが大好きです。
あるとき、おかあさんが台所から外をながめていると、大きな野うさぎが見えました。そのうさぎのかたちにパンをつくったら、子どもが喜ぶことでしょう。子どもが学校から帰ってくる前に作ろうと、おかあさんはがんばりますが.........。
「おだんごぱん」などでもおなじみのように、パンが逃げだすという話は、昔ばなしに多いですね。今回もうさぎのパンということで、だいたい想像できるでしょう。
『ポップコーンをつくろうよ』
著・トミー・デ・パオラ
みんなが大好きなポップコーン。とうもろこしの中でも、一番古い種類です。アメリカ大陸に元から住んでいた先住民族は、何千年も前からポップコーンを知っていたそうです。そして、古い言い伝えでは、ポップコーンのひとつぶひとつぶには小さな悪魔が住んでいて、熱くなると、怒ってとびだしてくるというのです。
ポンポンとはじけるポップコーンをおいしく作るコツも、わかります。
ポップコーンやチョコレートケーキは知っていても、しょうがパンって言われてもピンときませんね。
でも作り方や登場する子どもたちの食いつき方を見ると、とても美味しいんだろうなと食べたくなりました。
