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【ノストラダムス 予言 本】「ノストラダムスとは?」が理解できる、オススメ本4選

はじめにことわっておきますが、私自身はノストラダムスの大予
言をまったく信じていません。また、ここで取り上げる4冊の本は、
1冊をのぞいて予言に対しては批判的な立場をとっています。

 

「トンデモ ノストラダムス本の世界」

トンデモ ノストラダムス本の世界

 特に、山本弘氏の「トンデモ ノストラダムス本の世界」は、
1999年以前に出版された数々のノストラダムス関連の本をかた
っぱしから批判しています。その著者と本の数からいえば、ちょっ
としたノストラダムス現象の研究書のようでもあります。そうなら
ないのは、山本氏の文章が始終カラカイめかしたものになっている
からで、下手をすると敵を多く作りかねない本です。
 では、ノストラダムス現象とでも呼ぶべき一大ブームを起こした
のは何だったのでしょうか。」それは今から40年以上前に世に出た
「ノストラダムスの大予言」(五島勉著)でした。

 

「ノストラダムスの大予言」

 

ノストラダムスの大予言 迫りくる1999年7の月人類滅亡の日 (ノン・ブック)

 現在では、当時の異常な大ブームはちょっと想像もつかないでし
ょう。当時中学生だった私は、その前に映画化されたSF作家の
小松左京作「日本沈没」の延長くらいに思って、こんなに大騒ぎに
なっているのだから、ちょっと読んでみよう、という軽い気持ちで
手にしました。そして、ハマリました。笑。
 大人になった今思い返すと、よくまああんな荒唐無けいな内容に
心をひかれたものだ、とちょっと恥ずかしくもなりますが、それ
が俗にいう「中2病」というやつでしょうか、まだ人生経験がとぼ
しく、とにかく、本になっているんだから、全部ではないがいくら
かは信じられるのでは、と思ったのでしょう。この、いくらかは、
というのが、だまされるか否かの境界なのです。
 この本は、小説でもないのに映画化されました。
 せっかく豪華な俳優陣をそろえ、テーマ曲は故冨田勲だったのが、
さんざんなバッシングを受け、特に放射能による被ばくのシーンが
問題視されたため、お蔵入り同然になりました。
 しかし、最大の理由は、ノストラダムスの名前を冠した映画なの
に、肝心のノストラダムスが全く登場しなかったことでしょう。

 

「ノストラダムスの生涯」

ノストラダムスの生涯

 大人になり、当時のことを思うにつけ、再びこのフランスの予
言者のことを知りたいとおもい、「ノストラダムスの生涯」(竹内
節子著)をネット通販で買いました。
 この本を読んで、ノストラダムスがペスト治療に前半生を捧げ
た医師だったこと、後半生は、著作と暦づくりに精力的に取り組
んだユマニスト(人文主義者)で、その時に書かれたのが、フラ
ンス語の詩を多く収めた「百詩集」(これが予言集の正体)だった
ことが、理路整然と記されていました。

 

「ノストラダムス 予言集」

ノストラダムス 予言集 (岩波人文書セレクション)

 この本を読んでから、俄然その原書を読みたい、といって、フラ
ンス語は当然分からないので、せめて日本語訳をと、「ノストラダ
ムス 予言集」 (岩波人文書セレクション)を購入して今読んでいます。
 こうして、40年にもわたるノストラダムス現象との付き合いは、
最初の「大予言」こそ眉唾でしたが、そこから本当の歴史や、なぜ
人はだまされるのかっというテーマについて、深く知るきっかけと
人はだまされるのかというテーマについて、深く知るきっかけと
なりました。その意味では、決して無駄ではなかったなと思う今日
この頃です。

 

さいごに

古い本ですが、社会現象を知りたいと思う社会人や、大学の社会心理学などを研究する大学生には、おすすめです。  

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