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【根っこ 構造 本】地面の下ってどうなってんの?【モグラ 生態】

よくこんなことが言われます。地球上の動物は陸の上で暮らすか、海の中で暮らすかだと。
でも、もうひとつ大きな場所を忘れていませんか?
今回は地面の中で生活している、動物、植物について何冊か紹介します。

 

『じめんのうえとじめんのした』

じめんのうえと じめんのした (福音館の科学シリーズ)

著・アーマ・E・ウェバー
ゾウ、キリン、イヌ、ネコは、地面の上に棲んでいます。ウサギは、地面の上と地面の下の両方で暮らします。モグラは、地面の下にいます。
植物はどうでしょうか?緑色の葉は地面の上に出ていますが、土の中には、根を張っています。地面の下にはなにがあるのか、植物は、地面の上と下でどうやって生きているのかを教えてくれます。
この本は地面の上と下をとりあげることで、幼い読者に植物と動物のつながりや栄養摂取のちがいなどをわかりやすく解いています。年長の子どもや大人も、本書によって経験や知識が整理され、自然の仕組みを新しい眼で見ることができるでしょう。

 

『ジャガイモの花と実』

ジャガイモの花と実 (オリジナル入門シリーズ)

著・板倉聖宣
ほとんどの植物は、花が咲いて実がなり、実の中の種をとって、それを地面に蒔いて、次の代の植物が育ちます。キュウリもナスもトマトも、みんなそうです。
では、ジャガイモの花と実を見たことがありますか?地面の下にできるジャガイモは、実ではありません。ジャガイモは、実ではなくイモを切って地面の下に植えると、芽が出てのびてくるのです。去年のイモの生まれかわりで、強い再生力があるのです。ジャガイモのふしぎな性質には人間の知恵には、おどろかされます。
自分の体験から書きおこし、ジャガイモの花と実のふしぎや品種改良を図ったバーバンクの試みを、興味深く語っています。ストーリーのように語られ、上手に好奇心を引き出しています。

 

『はじめましてモグラくんなぞにつつまれた小さなほ乳類』

はじめまして モグラくん: なぞにつつまれた小さなほ乳類 (ちしきのもり)

著・川田伸一郎
日本には8種類もモグラがいます。でも、地面の下にいるので
調べるのはむずかしく、わからないことがいっぱいあります。この本では、モグラが地面の下で活躍できる秘密を、専門の先生が教えてくれます。太陽のない地下でくらすため、鼻の先に特別な装置がついていて、目の代わりをしています。
ほんの小さな揺れも感じて、ミミズをつかまえることができます。穴を掘る手は、シャベルそっくり。ほかの動物より骨が1本多いので、手のひらが大きいのです。
地面の下に棲むモグラの生態を、専門家が自分の研究過程を示しながら語っています。興味深いと同時に、わからないことを調べるおもしろさも伝えてくれます。

 

 

地面の中というのは、文字通り穴場で慣れてしまえば心地よいのかもしれませんね。
もし今度、生まれ変わったら地中生物になってもいいかもしれません。

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