ほんのむし

本と知をつなぐ、静かな読書メディア。

【根っこ・土・モグラの本】地面の下の世界がわかる自然科学絵本4選

地面の下には、根っこ、土、虫、モグラ、そして植物が生きるためのしくみが詰まっている。この記事では、子どもと一緒に「見えない場所」をのぞく入口になる自然科学絵本を4冊紹介する。庭の草、道ばたのたんぽぽ、食卓のジャガイモまで、いつもの景色が少し立体的に見えてくる本を選んだ。

 

読む目的別の入り口

地面の下の世界は、いきなり細かい知識から入るより、「上に見えているもの」と「下に隠れているもの」を行き来しながら読むほうがつかみやすい。親子で読むなら、まず全体像を見て、それからモグラや植物へ進むと流れが自然だ。

「根っこって何をしているの」「モグラは暗い場所でどうやって生きているの」と聞かれたとき、言葉だけで説明するのは意外と難しい。こういうテーマは、絵で見ると早い。土の断面、根の広がり、地下の巣穴、花の後にできる実。見えないものを一度絵にしてもらうと、子どもの中で地面がただの茶色い面ではなくなる。

地面の下は、もうひとつの生活空間だ

公園を歩いていると、子どもはよくしゃがむ。大人は目的地へ向かって歩くが、子どもは足もとのひび割れ、アリの列、土の盛り上がり、草の根元に引っかかる。そこで「早く行こう」と言うこともできるし、「何かいるのかな」と一緒にのぞくこともできる。地面の下の本は、後者の時間を少し長くしてくれる。

植物は、上だけ見ていると葉と花の生きものに見える。けれど、実際には地面の下に大きな仕事場を持っている。根は水を吸い、体を支え、土とつながり、ときには貯蔵庫にもなる。モグラは反対に、ほとんど見えない場所で暮らしながら、地上に小さな土の盛り上がりだけを残す。姿は見えないのに、そこにいる気配はある。

この4冊を並べると、地面の下は「暗くて何もない場所」ではなく、植物と動物の生活が重なっている場所だとわかる。はじめに地上と地下を対比する。次にモグラの体と暮らしを見る。さらにジャガイモで、根・茎・実の違いに気づく。最後にたんぽぽを通して、道ばたの草にも地中へ伸びる強い時間があることを知る。

自然科学絵本のよさは、知識を増やすことだけではない。読んだあと、外を歩くときの視線が変わる。土の表面を一枚めくった向こうに、見えない働きが続いていると思える。その感覚は、図鑑の名前を覚えるより先に、自然を見る目の土台になる。

地面の下の世界がわかる本4選

1.じめんのうえと じめんのした(福音館書店)

地面の下の世界をはじめて読むなら、この本を最初に置きたい。理由ははっきりしている。いきなり根のしくみやモグラの体へ入る前に、「上」と「下」を同じ画面で見せてくれるからだ。子どもにとって地面は、ふだん足で踏んでいる平らな場所である。そこを断面にして、上にも下にも生活が広がっていると見せるだけで、世界の見え方が変わる。

本書は、動物と植物を地面の上と下から見ていく科学絵本だ。ゾウやキリン、イヌやネコのように地上で暮らす動物がいる。ウサギのように地上と地下を行き来する動物もいる。モグラのように地下を主な生活場所にする動物もいる。その並びの中で、植物もまた「上だけの存在」ではないことが見えてくる。葉や花は地上にあるが、根は土の中に広がっている。

この本のよさは、説明の順番がとても素直なところにある。地上に見えるものから入り、地面の下へ目を移す。葉があり、茎があり、その下に根がある。根はただ植物を固定しているだけではなく、水や養分と関わっている。大人には当たり前に思えることでも、子どもには最初から見えているわけではない。見えない部分を、見える形にする。その一点で、この本はとても強い。

絵本として読むと、土の断面が気持ちいい。地面の上には空気と光があり、下にはしっとりした暗さがある。ページをめくるたびに、明るい世界と暗い世界がつながっている感覚が残る。庭や公園で草を見たとき、「この下にも続きがある」と思えるようになる。そこが、単なる知識絵本ではなく、観察の入口として効くところだ。

子どもに読むなら、最初から全部説明しようとしなくていい。むしろ、「この下には何があると思う」と聞きながら読むほうが向いている。根が伸びている。虫がいる。穴があるかもしれない。そんな想像を一度ふくらませてからページを見ると、絵の中の情報が自分の発見のように入ってくる。

小さな子には、植物の栄養や根の働きまで一度で理解するのは難しいかもしれない。それでも問題ない。この本は、理解を急がせる本ではなく、地面に厚みを持たせる本だ。土の下にも生きものの場所がある。植物には見えない体がある。その感覚が残れば十分だ。

大人が読んでも、意外と整理される。植物の根、動物の巣穴、地上と地下の違い。知っているはずのことが、絵の力で一枚の地図のように並ぶ。子どもに説明する前に、大人の頭の中が少し整う。家庭で自然科学絵本を読むとき、この「大人も説明しやすくなる」という点はかなり大きい。

雨上がりの公園で、土が少しやわらかくなっている日に読むと、とくに刺さる。長靴の裏に泥がつき、草の根元が濡れていて、地面がいつもより生きものらしく見える。そういう日にこの本を読むと、ページの中の土と外の土が近くなる。

根っこ、土、モグラ、地下の暮らし。この記事で扱うテーマの全体像は、この一冊でまずつかめる。細かな知識へ進む前に、地面を「上から見るもの」ではなく「中を想像するもの」に変えてくれる本だ。

2.はじめまして モグラくん なぞにつつまれた小さなほ乳類(くもん出版)

地面の下にいる動物として、子どもが最初に思い浮かべやすいのはモグラだろう。けれど、実際のモグラを見たことがある子は多くない。名前は知っている。絵では見たことがある。でも、どんな体で、どんな穴を掘り、何を食べ、どうやって暗い場所で暮らしているのかとなると、急にわからなくなる。その「知っているようで知らない」を開いてくれるのが、この本だ。

『はじめまして モグラくん』は、モグラをかわいい地下のキャラクターとしてではなく、地中生活に適応した小さなほ乳類として見せてくれる。ここが大事だ。モグラの前あしは、ただ大きいのではない。土を掘るために、体のつくりそのものが変わっている。目が小さいことも、鼻先の感覚が鋭いことも、地下で生きるための形としてつながっている。

子ども向けの本でありながら、専門家の目がしっかり入っている。モグラの研究は簡単ではない。相手は土の中で暮らしていて、姿を見せてくれない。だからこそ、土の盛り上がり、巣穴、体のつくり、食べもの、行動の跡を手がかりにして考えていく。その過程が、本書の読みどころになる。

この本を読むと、モグラは「地下にいる動物」から、「地下で生きるために体を変えてきた動物」へ変わる。小さな目、鋭い感覚、シャベルのような手。ひとつひとつの特徴が、ばらばらの豆知識ではなく、暮らしの必然として見えてくる。こういう理解は、子どもの科学的な見方を育てる。形には理由がある。行動には環境がある。その感覚だ。

親子で読むなら、地面に小さな土の盛り上がりを見つけたあとがいい。実際にはモグラ塚かどうか判断が難しい場合もあるが、「この下に何かの通り道があるのかな」と想像するだけでも十分だ。見えない生きものの暮らしを、目に見えるわずかな跡から考える。これは観察の楽しさの核心に近い。

モグラは、かわいく描かれがちな動物でもある。もちろん、それも入口として悪くない。ただ、この本はそこから少し先へ連れていく。かわいいだけではなく、地下で生きるための切実さがある。光が少ない場所で、食べものを探し、穴を掘り、縄張りを保つ。小さな体の中に、地中生活の工夫が詰まっている。

子どもが「暗いところで怖くないのかな」と言ったら、いい読みどきだと思う。人間から見れば暗い場所でも、モグラにとってはそこが生活の中心である。私たちの基準で不便に見える場所が、別の生きものにはぴったりの場所になる。この視点は、自然科学の本を読む上でかなり大切だ。

『じめんのうえと じめんのした』で地上と地下の全体像をつかんだあとに読むと、地下がより具体的になる。植物の根が広がる土の中に、動物の通り道もある。水や養分だけでなく、動き、音、振動、食べることがある。土の中が一気に生活空間として立ち上がる。

この本は、動物好きの子にも、理科にまだ強い関心がない子にも向いている。とくに、図鑑の名前暗記よりも「どうしてそうなっているの」と考えるのが好きな子には合う。読み終わるころには、モグラがただの地下の住人ではなく、地面の下を読み解く案内役のように見えてくる。

3.ジャガイモの花と実(仮説社)

ジャガイモは、子どもにとって身近な食べものだ。カレーにも入っているし、ポテトサラダにもなる。けれど、畑で育っている姿まで知っている子は少ないかもしれない。まして、ジャガイモの花や実となると、大人でもすぐには思い浮かばないことがある。『ジャガイモの花と実』は、その身近さと知らなさの間をうまく突いてくる本だ。

地面の下の本としてジャガイモを入れる意味は、単に「いもが土の中にできるから」ではない。むしろ、この本で大事なのは、地下にできるものを何でも根や実だと思ってしまう感覚をほぐすことにある。ジャガイモは実ではない。植物全体の中で、どこが根で、どこが茎で、花や実はどう関わるのか。そこを考え始めると、食卓のジャガイモが急に理科の入口になる。

本書は、ジャガイモの花と実に目を向けながら、植物のふしぎをたどっていく。多くの植物は花を咲かせ、実をつけ、種を残す。では、ジャガイモはどうなのか。私たちが食べているあの部分は何なのか。普段なら通り過ぎてしまう問いを、立ち止まって考えさせてくれる。

ここで効いてくるのは、板倉聖宣の語り口だ。知識を上から置くというより、「あれ、おかしいな」と思う場所へ読者を連れていく。ジャガイモは土の中にある。だから根だろう、実だろう、と早合点したくなる。けれど、植物の体はそんなに単純ではない。ふだんの言葉と、科学の見方の間にあるずれを、やわらかく見せてくれる。

子どもが少し大きくなり、「根っこ」「茎」「実」という言葉を知り始めたころに読むとよい。小さい子には少し説明が多く感じられるかもしれないが、植物をただ眺める段階から、しくみを考える段階へ移るときに力を発揮する。地面の下にあるから根、食べる部分だから実、という思い込みを一度揺らしてくれる。

この本を読むと、野菜売り場の見え方も少し変わる。ジャガイモ、サツマイモ、ニンジン、ダイコン。どれも土の中と関係しているが、同じものではない。根を食べるものもあれば、茎を食べるものもある。見た目や置き場所だけで分類できない。そう気づくと、台所が小さな理科室になる。

「どうしてジャガイモには芽が出るの」と聞かれたことがある家庭にも向いている。答えだけを言うと一瞬で終わるが、この本を通して読むと、植物が次の命へつながるしくみとして考えられる。いもを切って植えると芽が出るという話は、子どもにとってかなり不思議だ。種ではないのに、そこから育つ。その驚きは、植物への関心を深くする。

『じめんのうえと じめんのした』が地上と地下の大きな地図だとすれば、この本は植物の体の中へ一歩入る本だ。根っこ構造という言葉だけでは見落としがちな、茎、花、実、いも、種の違いを考えられる。地面の下を「場所」として見るだけでなく、植物のしくみとして見る方向へ広げてくれる。

家庭菜園を始めたときや、学校で植物を育てる時期にも合う。土にふれたあと、葉の上に咲く花を見たあと、収穫した野菜を洗うときに読むと、知識が手の感覚と結びつく。泥を落としたジャガイモの表面に、小さな芽のくぼみが見える。そのくぼみが、ただのへこみではなく、植物の時間の跡に見えてくる。

4.たんぽぽ(福音館書店)

たんぽぽ (かがくのとも絵本)

たんぽぽ (かがくのとも絵本)

Amazon

たんぽぽは、あまりにも身近すぎて見過ごされやすい。道ばた、空き地、公園のすみ、アスファルトの割れ目。春になると黄色い花が咲き、やがて白い綿毛になる。子どもは綿毛を吹くのが好きだし、大人もたんぽぽの名前くらいは知っている。けれど、その根の深さや、地面にしがみつくような生き方まで見ている人は多くない。

『たんぽぽ』は、身近な草花を観察する目を育てる科学絵本だ。派手な珍しさで引っ張る本ではない。むしろ、いつも足もとにあるものを、もう一度ちゃんと見る本である。花、葉、茎、綿毛、そして根。たんぽぽという小さな植物の中に、土と光と風を使って生きるしくみが詰まっている。

地面の下というテーマで読むなら、たんぽぽの根はとてもよい入口になる。たんぽぽは、地上に見えている部分だけを摘んでも、また伸びてくることがある。土の中にしっかりした根があるからだ。子どもにとってこれはわかりやすい。上に出ている花や葉だけが植物ではない。下に残っているものが、次の成長を支えている。

この本の魅力は、たんぽぽを「かわいい春の花」で終わらせないところにある。地面にはりつくように葉を広げる姿、花を咲かせるまでの変化、綿毛になって種を飛ばす流れ。どれも、植物がその場所で生き抜くための形として見えてくる。小さくても、ただ弱いわけではない。踏まれやすい場所で、光を受け、根を張り、次へ進む。

読むタイミングとしては、実際にたんぽぽを見つけたあとがいい。できれば、花だけでなく葉の形や根元も見てから読む。可能なら、抜けてしまったたんぽぽの根を見る機会があるとさらによい。長く伸びた根を見たとき、子どもは驚く。地上の小さな花と、地下の力強い根が頭の中でつながる瞬間がある。

ただし、自然観察として読むときは、むやみに抜く必要はない。道ばたでしゃがんで、葉の広がりを眺めるだけでも十分だ。地面すれすれに葉が並び、中心から花が立ち上がる。その形には理由がある。そう思えるようになると、たんぽぽは雑草というひと言では片づかなくなる。

『ジャガイモの花と実』が植物のしくみを考える発展本だとすれば、『たんぽぽ』は観察を日常へ戻す本だ。食卓の野菜から植物の体を考えたあと、今度は道ばたの草を見る。理科の時間だけではなく、散歩の途中でも学びが続いていく。この流れが、地面の下の読書を生活につなげてくれる。

子どもが「また同じ花だ」と言ったときに、この本はよく効く。同じに見えるものの中にも、変化がある。つぼみがあり、花があり、綿毛があり、種が飛ぶ。根は見えないところで残り続ける。季節が進むにつれて、たんぽぽの姿も変わる。観察とは、珍しいものを探すことだけではない。何度も見るものの変化に気づくことでもある。

この本を最後に置くのは、読後に外へ戻りやすいからだ。モグラはなかなか見られない。ジャガイモの畑も、いつでも近くにあるとは限らない。けれど、たんぽぽなら見つけられることが多い。読み終えたあと、玄関を出て、足もとを探す。その小さな行動まで含めて、自然科学絵本らしい一冊だ。

関連グッズ・サービス

本を読んだ後の学びを生活に根づかせるには、読みっぱなしにしない工夫があるといい。地面の下の本は、読む場所を部屋の中だけに閉じないほうが楽しい。絵本を読んでから外へ出る。外で見たものを、また本に戻って確かめる。その往復が、子どもの観察を深くする。

電子書籍で自然科学絵本を探す

自然や科学の本は、気になったテーマを続けて読むと理解がつながりやすい。植物、昆虫、土、動物の暮らしなど、周辺の本を探す入口として使いやすい。

Kindle Unlimited

耳で聞いてから外で見る

移動中や家事の時間に自然科学系の本を聞いておくと、散歩中にふと思い出すことがある。音で入った知識が、あとから足もとの草や土の盛り上がりと結びつくのは意外と楽しい。

Audible

観察用の小さなルーペ

たんぽぽの綿毛、葉のふち、土の粒、虫の通った跡を見るなら、子ども用の軽いルーペがひとつあるといい。大きな道具ではなく、ポケットに入るくらいのもののほうが、散歩の途中で自然に取り出せる。

まとめ

地面の下の世界を読むなら、まず じめんのうえと じめんのした から入るのがいちばん自然だ。地上と地下をひとつながりで見られるので、根っこ、土、動物の暮らしがばらばらにならない。ここで「地面には厚みがある」と感じてから、ほかの本へ進むと理解が折れにくい。

モグラに興味が向いたら、次は はじめまして モグラくん なぞにつつまれた小さなほ乳類 がよい。地下の生活に合わせて体がどう変わっているのかが見えてくる。かわいい動物としてではなく、土の中で生きるためのしくみを持ったほ乳類として読める。

植物のしくみを深めたいなら、ジャガイモの花と実 へ進む。土の中にできるものを、根や実と簡単に決めつけない見方が身につく。食卓のジャガイモから、茎、花、実、種の話へ広がるので、理科の理解にもつながりやすい。

最後に たんぽぽ を読むと、読書が散歩へ戻る。地面の下の話は、特別な森や畑だけの話ではない。家の近くの道ばた、公園のすみ、アスファルトの割れ目にも続いている。たんぽぽの根を想像できるようになると、足もとの草が少し違って見える。

  • 幼い子と最初に読むなら、絵で全体をつかめる『じめんのうえと じめんのした』。
  • 動物好きの子には、地下生活の工夫が見える『はじめまして モグラくん』。
  • 植物のしくみまで考えたい子には、『ジャガイモの花と実』。
  • 散歩や観察につなげたい家庭には、『たんぽぽ』。

この4冊は、知識を詰め込むためのリストではない。地面を一枚の床ではなく、根や巣穴や水分や種が重なった場所として見るための読書順だ。次に外へ出たとき、子どもがしゃがみこんだら、少しだけ待ってみるといい。その足もとの下には、まだ見えていない世界が続いている。

FAQ

何歳くらいから読める?

『じめんのうえと じめんのした』と『たんぽぽ』は、絵を見ながらなら幼児期から楽しめる。細かいしくみを全部理解しなくても、地面の上と下、花と根、綿毛と種のような対比が伝われば十分だ。『はじめまして モグラくん』と『ジャガイモの花と実』は、少し説明を聞ける年齢になるとより面白い。小学校低学年から中学年くらいで読むと、理科の言葉と結びつきやすい。

根っこの構造を学ぶなら、どの本から読むといい?

最初は『じめんのうえと じめんのした』がよい。根だけを切り出す前に、植物の地上部分と地下部分を一緒に見られるからだ。そのあと『たんぽぽ』を読むと、身近な草花の根がどのように地面と関わっているかを想像しやすくなる。さらに植物の体の違いまで考えたいなら、『ジャガイモの花と実』へ進むと、根・茎・実の区別が深まる。

モグラの本は、動物好き以外にも向いている?

向いている。『はじめまして モグラくん』は、モグラのかわいさだけでなく、地下で生きるための体のつくりや感覚を扱う本だ。動物好きの子にはもちろん合うが、「どうして目が小さいの」「どうやって穴を掘るの」と考えるのが好きな子にも刺さる。見えない場所で暮らす生きものを、跡や体の特徴から考える練習にもなる。

読んだあとに親子でできることは?

いちばん簡単なのは、散歩中に足もとを見ることだ。たんぽぽの葉の広がり、土の盛り上がり、草の根元、雨上がりの地面のやわらかさを見るだけでもいい。家庭菜園やプランターがあるなら、ジャガイモやほかの野菜がどこから芽を出すのかを観察するのも面白い。大がかりな自由研究にしなくても、本を読んだあとに一度しゃがむだけで、学びは生活に戻ってくる。

関連記事

地面の下の世界に興味が出てきたら、次は植物、動物、自然観察の本へ広げるとよい。目に見える花や虫から入り、少しずつ土や季節の変化へ進むと、子どもの観察が続きやすい。

Copyright © ほんのむし All Rights Reserved.

Privacy Policy