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【自由になりたい おすすめ 本】常識にとらわれない生き方が分かる、おすすめ本3選。

何かしらければならないというような脅迫感、性別や役割によって縛られる行動、ふつうって何だろう。大人になると頭が固くなってしまって、ついつい堅苦しい考え方になってしまいがち。理屈では分かっていても、抑えきれない感情やこうしたいという欲望に耳をかたむけないと、正しい判断もできなくなることもあります。今回は、もっと自由に生きたい人に贈る本を紹介いたします。

 

「堕落論」

  

堕落論 (集英社文庫)

坂口 安吾・作
 無頼派・坂口安吾による人生論。堕落を否定するのではなく、堕落するのが人間であり、その先に人間の本質がある。戦争を知らない私たちには理解しがたい部分もありますが、己を律する厳しさや道徳の在り方など、現代にも通じる観念がぎっしり詰まっています。堕落といっても、ただ崩落していくという意味ではなく、理不尽な環境のなかの縛りに苦しめられ、人間性を失っていくことです。環境のせいだから、他人のせいだからしょうがないのではなく、道徳や倫理を自分自身に求めるという考え方は強い人間でなくてはできません。感銘を受けた一冊です。

 

「さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~」

さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~

さかなクン・作
 好きなものをとことん好きでいること、好奇心の追求はどんなに大切か。さかなクンの自伝です。失敗してもあきらめない姿、優しく見守ってくれる家族や学校の先生。ちょっと変わったこどもだったさかなクンをまっすぐ育ててくれました。何かに夢中になれるって素敵なことだと思います。

 

「ティファニーで朝食を」

ティファニーで朝食を (新潮文庫)

トルーマン カポーティ・作
 「何にでも慣れたりはしない。そんなのって、死んだも同然じゃない」自由奔放で何者かもわからないホリー。新人作家が同じマンションに引っ越し、どんどんホリーに惹かれていくストーリー。オードリー・ヘップバーンの映画とは正反対の女性像で、カポーティはマリリン・モンローにオファーしたが断られたとか。無垢で気まぐれ。だけどとっても魅力的なホリーの色気にはまってしまいます。村上春樹さんの翻訳がおすすめです。

 

社会人としてこうあるべき、こういう役割を求められているとか、自分に嘘をついてまで感情を押し殺してしまうことは身体や心にとってもよくありません。自分自身を見つめなおし、もっと自由に、柔軟に生きることができる可能性を提示してくれる本たちです。

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