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【おすすめ 妖怪 小説】妖怪に興味を持った時に読んで欲しい、おすすめ妖怪本

日本の妖怪は優しく、ユニークで心優しい子どもたちの友達。水木しげるさんの描く漫画や、アニメ「妖怪ウォッチ」のブームもあり、妖怪好きの子どもたちが多いのではないでしょうか。

今回は、夏休みの読書感想文としても読めそうなワクワクする可愛い妖怪たちが登場する児童小説を紹介いたします。もちろん、大人の方もご一緒にどうぞ。

 

「雨ふり花さいた」

雨ふり花さいた

末吉 暁子・作

 遠野の老舗旅館で少女が河童の座敷童、茶々丸と出会い、自分によく似た少女とりこを探す時空を超えた旅に出ます。

土地の歴史、悲しい過去、次々に繋がる縁など一途な想いが痛々しいほど伝わってきます。東北弁を話す茶々丸が愛らしく、ほのぼのとした昔話ファンタジーです。水彩画のようなイラストも柔らかい作品の雰囲気にぴったりです。

 

「河童のユウタの冒険」

河童のユウタの冒険(上) (福音館創作童話シリーズ)

斎藤 惇夫・作

 「ガンバの冒険」の著者による妖怪児童小説。河童と天狗と九尾が「理由がない水源を目指す旅」に出かけ、旅の答えを見つけ出します。上下巻ですが、旅の途中でガンバたちも登場しているので、大人の方も懐かしい出会いに嬉しくなります。登場人物たちが高らかに歌い上げる歌の歌詞も詩的でリズムカル。

読み聞かせにも良いのではないでしょうか。分厚い本ですが、会話文がほとんどなので、スラスラ読むことができます。

 

「天狗童子」

完全版・本朝奇談(にほんふしぎばなし)天狗童子

佐藤さとる・作

 コロボックルシリーズで有名な著者による日本のお伽草紙。カラス天狗の子ども九郎丸と山番の与平のほのぼのとした親子のような絆が育まれる過程、九郎丸の冒険のお話です。

戦国時代の描写もあり、与平の吹く笛の音が清らかに聞こえるような想像力を刺激する一冊です。

 

最後に

八百万の神を信じる日本人には、妖怪はとても身近な存在だと思います。何もかも合理化された現代に、不思議な存在と共存していた頃の物語を読むと、考え方も柔軟になるような気がします。

可愛い妖怪たちが住む世界を覗いてみませんか?

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