今回おすすめしたい小説は浅草を舞台とした刑事もの「加賀恭一郎」シリーズ。
かなり読みやすく、一日で一冊ペースで読み進めることができます。
最初から読んでいただいても、気になった本から読むのも問題ありません。
すべて読み終えるころには加賀恭一郎のファンになっていることと思います。
全部で10作品あるこのシリーズ。
「卒業」
第1作品は「卒業」
この作品は加賀恭一郎がまだ大学生で刑事になる前の物語です。
友人グループの7人のうちの一人が密室でしんでいた。
犯人は仲良しグループの誰かという緊張感がたまらない初期作品です。
「眠りの森」
第2作品は「眠りの森」
この作品では加賀恭一郎は刑事となって事件に挑む物語です。
バレエ団の男が殺され正当防衛で殺されたのか否かを物語の最後までハラハラドキドキの展開で進んでいきます。恋愛も含まれているところが読み手に興味をそそるところでもあります。
「どちらかが彼女を殺した」
第3作品は「どちらかが彼女を殺した」
この刑事物語では最後まで犯人が明らかにならず、一気読み間違いない作品です。
「悪意」
第4作品は「悪意」
ある人気作家が殺され犯人がなぜ犯行に至ったかに衝撃を受けるラストが待ち受けています。目が離せません。
「わたしが彼を殺した」
第5作品「わたしが彼を殺した」
結婚当日に殺された男に犯人は女3人のうちの誰か。
これも最後まで犯人が明かされずハラハラします。
「嘘をもうひとつだけ」
第6作品「嘘をもうひとつだけ」
短編集でさくさく読めます。嘘をテーマにした作品シリーズ。
「赤い指」
第7作品「赤い指」
住宅街で発生した少女殺害事件。
とても悲しく切ないストーリーです。
泣けました。
「新参者」
第8作品「新参者」
これ、わたしが最初に読んだ作品です。
とても思い入れのある小説です。
日本橋であるある女性が殺されます。その犯人はとても意外な人物でした。
最後の辺りまでわかりませんでした。
「麒麟の翼」
第9作品「麒麟の翼」
これは二番目にみた作品で、わたしとしてはこのお父さんは死ななくてもよかったんではないかと少しこじつけのような感じもしましたが、これもおなじく泣かせる作品でした。
内容的には子供にも読ませたい作品です。
「祈りの幕が下りるとき」
ラストの10作品目「祈りの幕が下りるとき」
最終作品。これはもう本当に息がつけないくらいに続きがよみたくてやめられませんでした。
こんな終わり方でいいのかというラスト。
本当に切ない物語の最後に加賀恭一郎という人物像も重なって感慨深い作品となっています。