私がおすすめしたい本は、湊かなえさんの「告白」「往復書簡」「山女日記」の小説3選です。
「告白」
湊かなえさんといえば、映画化されて大ヒットした告白が有名です。映画をご覧になった方も小説を読むとより深く物語が楽しめると思います。
初めて湊かなえさんの小説を読まれる方にはこんな小説の書き方があったのだと驚かれるかもしれませんが、一度読むと物語の中に入り込んでしまう不思議な魅力がこの小説にはあります。
各人物視点から話し口調で書かれているのに、ちゃんと物語が分かる、その上読みやすく物語に入り込みやすいこの独特の描き方は誰も真似出来ないと思いました。
「往復書簡」
同じく、手紙でのやり取りのみで物語が進んでいく往復書簡も湊かなえさんらしさがつまっている一冊です。
告白同様、各人物の手紙でのやり取りで物語が進みます。物語が進むと見えてくる意外な事実やその目的。思わずページをめくらずにはいられなくなります。私は告白と往復書簡は物語の続きが気になり、夜寝る前にも関わらず眠たいのも忘れて一気に読んでしまいました。
「山女日記」
山女日記は、短編のオムニバスからなる、それぞれの女性の登山を通して人生を考え直す物語です。今までの湊かなえさんとは違った描き方をしていますが、こちらも面白いです。
また、短編小説なので通勤途中の電車の中でも気軽に読めます。短編ですが、オムニバスなので、登場人物がつながっていて、各人物の視点から書くと、こんな気持ちだったのかと後から分かるのが湊さんらしさが出ていて面白いです。
最後に
湊かなえさんの小説は個人的には大学生や社会人の思春期を過ぎた女性へオススメです。誰もが持っている女性の中にある嫉妬や醜い部分を上手く表現してくれています。
特に山女日記は、読み終わった後に自分もちょっと頑張ってみようかなという気分にさせてくれます。いっぱい頑張る気が起こるのではなく、敢えてちょっと頑張る気が起こるというのがいいのです。
是非、湊かなえさんの3選読んで湊ワールドにはまって下さい。
