ほんのむし

読書はみんなのサプリ

人生で何を大切に生きていけばいいのかを教えてくれる絵本

人はみな、それぞれ大切にしているものも違い、優先順位も異なります。
でも基本的なところは共通しているのではないでしょうか。
そんな当たり前のことを、子供にも平易に教えてくれる絵本の名作をご紹介します。

 

『スーホの白い馬』

 

スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)

著・大塚勇三
昔、モンゴルの草原にスーホという貧しい羊飼いの少年がいました。スーホは年取ったおばあさんと二人きりで暮らし、大人に負けないくらいよく働きました。
ある日スーホは生まれたばかりの小さな白い馬を拾って帰ります。スーホが心を込めて世話したおかげで子馬は立派に育ちました。
モンゴルの楽器馬頭琴の由来となった切なく悲しい物語です。権力者の不条理な対応に打ちのめされる羊飼いの話は、読み進めながら憤りとせつなさを感じざるを得ません。
権力の横暴というものに対して疑問を持っている大学生の方にオススメの本です。

 

『終わらない夜』

終わらない夜

著・セーラ・L・トムソン
夜の森、月明かりに照らされ木々の影は湖面に移ります。木と木の間から差し込む月明かりが、よく見ると湖から明かりを持った女に変わっていくのです。
城の窓から漏れる明かりがだんだんとロウソクを持った白装束の者たちに変わったのです。神秘的な夜の絵がよく見るとだんだん違うものに変わっている、そんな幻想的な世界が続きます。
とにかく不思議で面白いだまし絵のような本です。もしかしてこれは、人生の各場面の移り変わりを描いているのかもしれません。ミステリアスな気分を味わいたい、そんな十代の学生に読んでほしい本です。

 

『たいせつなこと』

たいせつなこと (ほんやく絵本)

著・マーガレット・ワイズブラウン
スプーンは食べるときに使うもの、でもスプーンにとって大切なのはそれを使うと上手に食べられるということ。大切なことは何か一つ一つのものについて語りかけて行きます。
美しいイラストとリズムの良いテキスト。でもこれは最後の場面に向けての導入にすぎません。手に取る価値が必ずある絵本だと言えましょう。
是非自分の手でページをめくってみてください。本当に大切なことって何なのかあなたはありのままのあなたでいればいいんだよと、励ましてくれるようなほっとする本です。
友達に何か絵本をプレゼントしたいと思ってる方におすすめの本です。

 

生きていれば思い通りにならないこともあるでしょう。
でも、なげやりにならずに、最悪の状況の中で最善の選択をすることが大切なことなのです。
これらの絵本はそのことを教えてくれます。

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