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【先入観を捨てる 本】固定観念を壊してくれる動物たちが登場する本

私たちは動物に対して、特に物語の中では決まりきった役割というかイメージを持って捉えています。
いわく、オオカミは乱暴者、キツネはずる賢い、豚は愚鈍だとか。
そんな動物に対して持っている固定観念を、心地よく破壊してくれる楽しい本を紹介します。

 

『女王の鼻』

女王の鼻 (児童図書館・文学の部屋)

著・ディック・キング=スミス
夏休みにハーモニーの家に泊まりにきたおじさんは、帰るときに、なぞのプレゼントを残していきました。封筒の中に50ペンス玉が1個。それを包んであった紙には、謎めいたことばが書かれています。
ハーモニーは、そのことばの意味を一生懸命に考えました。そして、謎がとけたとき、すてきなことがおこりました。その50ペンス玉は、願いごとをかなえてくれるお金だったのです!
主人公が、まわりの人びとを動物にたとえるのがゆかいな物語です。動物ものを得意とする作者らしさが出ているほほえましい本ですよ。

 

『おいしそうなバレエ』

おいしそうなバレエ

著・ジェイムズ・マーシャル
オオカミは、おなかがペこぺこ。ブタのバレエ「白ブタのみずうみ」の看板を見て、襲いかかろうと、舞台見物をします。はじめは、したなめずりをして、どのブタを食べようかとかんがえていたのですが、いつしか舞台に引き込まれてしまいました。
オオカミは、ぼうっとしたままげきじょうを出ていきました。つぎに見にいったとき、オオカミはぶたいに飛び出しますが、それはブタを食べるためではなく、一緒に踊るためでした。
「マーシャルの遺作に、友人のセンダックが絵をつけた作品で、とてもほのぼのとして読後感も爽やかです。

 

『ぶたのめいかしゅローランド』

ぶたのめいかしゅローランド (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

著・ウィリアム・スタイグ
ぶたのローランドは、生まれながらの音楽家です。ローランドがギターをひきながら歌うと、友達はいつまでも聴いていたいとおもいます。ある日、ともだちが、ローランドのすてきなうたごえをおおぜいの人に聞かせれば有名になれるといい出しました。
そこでローランドは、旅に出かけることにしました。途中、きつねと知り合いになります。きつねは、王様の宮殿に連れて行ってあげるといいました。
気のいいローランドと悪賢いキツネの珍道中を、幼い子はハラハラしながら聞くでしょう。一方、年長の子は滑稽さに笑いながら楽しめるでしょう。幅広い年齢の子どもたちに、読み聞かせができる本です。

普段生活していると日常はルーチンの部分が多くなってきますね。
そんな環境に自分を置いていると考え方まで凝り固まってきそうです。
ひとつ、こんな本を読んで頭を柔らかくしてみませんか。

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