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読書はみんなのサプリ

【人の気持ち 理解 本】こどもが人の気持ちが読める、わかるようになる。おすすめ児童書。

他者を理解することが、すなわち自分を理解することにつながります。

そんなことを、まずは身近な足下から考えてみようと思える3冊を紹介します。

 

『ルール!』

ルール!

著・シンシア・ロード
キャサリンの弟デービッドは8歳なのに、「そうです」「ちがいます」といった、はっきりした答えしかわかりません。「たぶん」や「どうかな」といわれると、大さわぎをします。
キャサリンは、スケッチブックに、ママに抱きついてもいいけど、店員さんにはいけないとか、トイレは流すとか、ルールを書いてデービッドに見せています。病院で知り合ったジェイソンは、ことばが話せないので、カードを使って気持ちを伝えています。
でもカードは、ジェイソンの気持ちをぴったり表していません。そこでキャサリンは......。
自閉症の弟がまき起こす騒ぎに対処しながら、自分の友だちや居場所を探し続けるキャサリン。はじめは避けていたジェイソンと付き合ううちに、むしろ自分の心の壁に気づいていく過程が丁寧に語られる名作です。

 

『いのり 聖なる場所』

 

いのり―聖なる場所

著・フィリモン・スタージ
世界のあちこちには「聖なる場所」があり、大びとは特別な想いで、そこで時をすごしています。いのったり、心のなかを打ち明けたり、瞑想したり、歌ったり、希望を語ったり。教会、聖堂、寺院、モスク、シナゴーグ、神殿...呼ばれ方はさまざまですが、どれも、その教えを信じる人びとにとっては大切な場所です。
その場所がどのようにつくられ、今も大切にされているかを、美しい貼り絵と文章で教えてくれます。
ヒンドゥー教、仏教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の5つの宗教をとりあげ、多様な宗教を平易な文章で説明するとともに、人類共通の願いや想いがあることを素直に伝えてくれる本です。なかなか日本人にはしっくりこない宗教というものについて分かりやすく書かれた本で、宗教に疑問を持ち始めた子供におすすめの本です。

 

『くもりときどき晴レル』

くもりときどき晴レル

著・岩瀬成子
アスパラは、小学1年生のいとこです。グリーンアスパラガスにマヨネーズをつけて、パクパクとよく食べるので、そう呼んでいます。アスパラは、わたしのことばに「うん、うん」と頷いててくれるし、誰とでも、ずっと前からの友だちのように、なじんでしまいます。
にこにこしている笑顔にアスパラの気持ちが全部入っていると、わたしは思います。両親が離婚したので、おばあちゃんと暮らしているアスパラ。わたしはアスパラを守ってあげたいと思うようになりました。
著者は『朝はだんだん見えてくる』でデビュー。ほかの作品に『ピース・ヴィレッジ』『まつりちゃん』などがあります。本書には、上記の『アスパラ』のほか5編の短編を収録しています。

 

国際化社会という言葉が叫ばれて久しいですね。

英語教育や異文化交流をしていても、

我々は本当の意味で他者を理解していると自信を持っていえるのでしょうか。

 

何事も、意外と求めている答えというのは身近に存在しているということが多いですね。
理解し合えない、何を考えているのか分からないというときは、一旦立ち止まって相手を観察することから初めてみてはいかがでしょう。

 

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