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【国際化 本】グローバル社会の本質が理解できる、おすすめ本。「国際化=英語教育」ではない。

グローバリズム社会が提唱されたものの、現在ではあちこちでほころびが出始め、見直しが迫られています。
そんな現代社会だからこそ、個々の国の文化を再評価し、その上で国際化すべきではないかという意見が出てきています。
そんな大上段からのテーマではなくても、子供が国際化ということを考える際に助けとなる本を挙げておきます。

 

『世界のあいさつ』

世界のあいさつ (みるずかん・かんじるずかん)

著・長新太
おじぎをしますね。握手をすることもありますね。世界には、めずらしいあいさつがたくさんあります。でも、わたしたちから見るとめずらしいのですが、その人たちにとっては、あたりまえのあいさつです。
日本人がするおじぎも、よその国の人から見ると変わったあいさつなのだそうです。どんなあいさつがあるか、おじさんと猫と一緒に世界の国々をめぐってみましょう。
自分の常識が世界中の常識ではないということが分かる本です。親子で読んで、ほかの国のあいさつを交わしてみれば、国際理解とスキンシップが一度にできることでしょう。

 

『はがぬけたらどうするの? せかいのこどもたちのはなし』

はがぬけたらどうするの?―せかいのこどもたちのはなし

著・セルビー・ビーラー
歯が生え変わるとき、抜けた歯をどうしましたか?上の歯は縁の下に投げて、下の歯は屋根の上に投げましたね。日本ではそうしますが、世界には、いろいろな風習があるのです。
ぬけた歯をまくらの下に入れておくと、歯の妖精がきて、お金と変えてくれるというところもあります。ネズミが持って行って、ネズミの良い歯と取り替えてくれるというところもあります。
せかい64の地域で訊いた66の言い伝えが載っているめずらしい本です。
乳歯が抜けたときに「じょうぶな永久歯が生えますように」と願うのは、世界中どこでも同じでしょう。その願い方にこんなにいろいろ種類があるなんて。世界はひろく、いろいろな人がいるのだと再認識できる絵本です。

 

『ルーマニア アナ・マリアの手づくり生活』

著・長倉洋海
外国の子どもたちは、どんな家族とどんな食事をしているのかな?学校は、日本と似ているかな?世界の子どものくらしを写真で見ることができる本です。
アナ・マリアは、12歳の女の子。ルーマニアの小さな村に住んでいます。家族はおとうさん、おかあさん、にいさんがふたりと、いもうと。家は農家で、
牛を飼い、トウモロコシやジャガイモを育てています。夏休みの宿題は読書感想文です。アナ・マリアは『トム・ソーヤーの冒険』を読んでいるそうです。
世界のどこかで「将来、ともだちになるかもしれないだれかの毎日」を取材し、紹介する、写真絵本シリーズです。

本当の国際化とは何かを深く考えさせられる作品たちです。
それぞれの国、国の中でもそれぞれの地方によって考え方、習慣というものは異なるものです。
それを一方に合わせて他方を抹殺するのではなく、それぞれ認め合うことが国際化の第一歩ではないかと気づかせてくれます。

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