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【ジェンダーレス 本】性別に囚われない”ジェンダーレスな価値観”に触れよう

日本の大学入学試験で、大学側が点数を意図的に操作して女性の合格者数を抑えていた――そんなニュースが世間を騒がせたことを覚えていますか?現代において、かくも時代錯誤な性差別が未だに存在しているのか…という嘆きの声があがる一方で、医療の現場からは“実際、臨床は男性を必要としている”という意見も飛び出すなど、まさに侃々諤々の論争を呼びました。

これを読んでいるあなたは、労働市場において男女の性差は「考慮されるべき」「考慮されるべきではない」このどちらの意見に賛同しますか?そもそも、男女という性別に囚われた論争に、果たして結論は出るのでしょうか?この問いに対して考えを巡らせる時、その一助となり得る“ジェンダーレスな価値観”に触れられる本を三冊ご紹介します。

 

日本のヤバい女の子

日本のヤバい女の子

一冊目は「日本のヤバい女の子」(はらだ有彩著)。今この時代にようやく問題視される性差別。しかしかつては世界中で、スタンダードな価値観として男尊女卑が長く根強く存在していました。

女に教育は必要ない、女は結婚したら家事や育児をするものだ、女はおしとやかであれ――そんないわゆる“抑圧”がデフォルトだった時代の日本昔話において、『自由奔放』『エキセントリック』という位置付けで描かれがちであった女の子たちを一人一人取り上げているのがこちらの一冊です。実に現代的ともいえる彼女たちに当時の価値観がもたらす苦難と、それにぶつかる彼女たちの懸命さに、思わず目頭が熱くなること必至。女性が女性であることの困難さを、もし知ろうとする機会があれば、ぜひ一度は読んで頂きたい名著です。

 

世界を変えた50人の女性科学者たち

世界を変えた50人の女性科学者たち

二冊目は「世界を変えた50人の女性科学者たち」(レイチェル・イグノトフスキー著、野中モモ翻訳)。アメリカで出版されて以来、世界中で翻訳され読み継がれている話題の一冊がこちら。

このタイトルを見て、なぜわざわざ“女性”科学者とカテゴライズして紹介しなければならないのか?と疑問に思った方は、ぜひこの本の冒頭に翻訳者が寄せた序文をお読みになって下さい。不遇の時代をくぐり抜けるだけではなく大きな功績をも残し、今なお歴史にその名を残す女性科学者たちを取り上げたこの本は、男性にも女性にも広く読まれ続けるべき一冊です。

 

女の子は本当にピンクが好きなのか

女の子は本当にピンクが好きなのか (ele-king books)

三冊目は「女の子は本当にピンクが好きなのか」(堀越英美著)。『女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく』という考え方はもう古い!こちらの本は、未だに根強く“女の子の色”とされがちなピンク色について、あらゆる角度から徹底的に考え続けている名著です。誤解してほしくないのは、この本はいわゆるフェミニズム本ではありません。

様々な実例を基に考察を重ねていく過程から『大切なのは性別に囚われることではなく、その人がその人らしく生きて行くこと』というメッセージが強く伝わってきます。ジェンダーレスな価値観に触れたい人には、必読の一冊です。

 

以上が、性別に囚われないジェンダーレスな価値観に触れられるおすすめの本三冊です。少しでも興味が湧いた方は、ぜひ一度実際に手に取ってみて下さい。

自分自身の価値観を大きく揺さぶられるような体験が待っているかもしれませんよ。

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