1.『サラリーマンは2度破産する』藤川太
著者は家計の見直し相談センターを運営するファイナンシャルプランナー。貯金のコツはまず固定費を削ることで、生保もローンも細く見直す。金持ちほどお金に細かいといいますからね。
やりくり費と違い固定費は削っても生活レベルへの影響は少なく、しかもやりくり費は毎日継続的に努力しなければカットできないけど、固定費の場合は長期間効果が持続するという指摘には、なるほどなと納得です。
社会人、特に家庭を持っている方には特におすすめの一冊です。
2.『貯金のできる人できない人 無理なく貯金体質になる方法』小川信康
貯金のできる人できない人~無理なく貯金体質になる方法~ (マイコミ新書)
著者は30代のファイナンシャルプランナー。カードより現金を使って財布から金を出す痛みから目をそらさない、レシートを捨てないなど、日頃からできる現実的な方法を紹介しています。
この中でも特に納得いった項目がクレジットカードのところでしょう。財布から現金を出すというストレスの溜まる行為から解放してくれる点も長所であると考えられています。外食や旅行の際にクレジットカードを使うと、楽しい思い出だけをその場に残しお金を使ったという事実から一時的に逃れることができるのです。
確かに外食は特に買ったもの自体が胃袋に消えてしまうから余計、散財の後ろめたさを覚えなくてすむでしょう。 でも、お金をおろしてから食べに行く方が無駄遣いにブレーキが効きそうな気がしますね。
これは大学生のうちに習慣付けたほうがいいでしょう。さもないと支払いに追われる日々が始まりますよ。
3.『年収崩壊 格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」』森永卓郎
年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書)
経済評論家で格差の是正を訴える論壇人としても有名な著者。この本では節約家資産運用だけでなく、お金がなくても楽しく生きるための重要性を説いています。
ファイナンシャルプランナーでテレビコメンテーターとしても有名な森永氏は節約の効果を強調しています。中でも、もっとも力を入れるべきなのは食費や遊興費ではなく家賃や光熱費などの固定費なんだそうです。
たしかに娯楽費や食費などを節約しているとだんだん頭の中までが景気が悪くなって発想がネガティブになりそうなのが嫌ですよね。でも固定費なら一旦節約すればそれが普通になるので減らしていることも気付かないというところがいい点です。
これは貴重な指摘です。早速、家賃や携帯電話のプラン保険料などを見直してみましょう。