今回社会人や、大学生におすすめさせていただく本は飲茶の「最強の哲学入門」です。
本の内容は、古今東西の代表的な哲学を体系立ててわかりやすく説明されています。漫画の『刃牙』シリーズの引用が多く、刃牙のファンなら尚更楽しめる内容になっています。なお本の表紙も刃牙の作者である板垣先生が書き下ろしています。作者の『刃牙』愛がひしひしと伝わっています。
「最強の哲学入門」
専門的に学んでいる人以外にとって、哲学に触れる機会というのは、学校の社会の授業に出てくる程度です。しかも名前だけ、著書名だけであったりして、学ぶ意味などほとんどありません。しかし、原書を読んで理解しようとしてもかなり難解な内容であるために挫折してしまう可能性が極めて高いです。
なので、哲学に興味があるがよくわからないといった読者にはオススメの本になります。また、哲学とは人生とは人間とはという真理の探求であるために、人生に行き詰まった時などに、非常に大きな力となってくれる可能性があります。
どんな本か
様々な思想家、哲学者をトピックス的に扱っているために、それぞれの哲学者を深く掘り下げるような内容ではありません。なので、気になる思想、哲学があれば、そこから自分なりに掘り下げて、探求していくということができれば、入門書としては最高なのではないでしょうか。
どの哲学者も難解なプロセスを経て、自分なりの哲学に行き着いていますが、我々構成の人間は、いったんの着地点を理解することができます。完全完璧に偉人である哲学者の思想を理解することはほぼ不可能だとしても、体系的に知識として理解することは可能です。過去の偉人が考え出した論理の極みであるのなら、現代に生きる我々の貧弱な思想に力を与えることなど逆に考えれば造作もないことのように思えます。我々の社会はそこまでの危機には切迫しておりません。
巨人の肩に乗ることができれば、巨人よりも遠くを見ることができる。その一端をこの本で知ることができるのではないでしょうか。