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【絵本 大人が読む プレゼント】大人が読んでもおもしろい。おすすめ絵本3選

長い間親しまれている絵本は、絵が可愛いだけではなくストーリーにも深い味わいがあります。ここでは、大人も気づきがある人気の絵本を3冊ご紹介いたします。

 

ぐるんぱのようちえん

ぐるんぱのようちえん

西内ミナミ作/堀内誠一絵「ぐるんぱのようちえん」は、一人ぼっちで寂しかった象のぐるんぱが、行く先々でチャレンジした仕事でことごとく挫折して心が折れそうになっている時に、子沢山のお母さんから子供たちの世話を頼まれて幼稚園を開き、寂しくなくなったよというストーリーです。

絵が可愛いので読んでいる大人も楽しめる絵本ですが、繰り返して読むと大人にとっても深いメッセージを感じることができます。一人ぼっちでもいつかは自分の居場所が見つかるということ、挫折が続いても諦めずにチャレンジし続ければ自分に合った仕事が見つかるということ、誰かの役に立つことで孤独から抜け出したことなどです。

孤独を感じて辛い社会人にもおすすめの1冊です。

 

からすのパンやさん

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

かこさとし作・絵

「からすのパンやさん」は、赤ちゃんのお世話が大変で仕事が回らなくなりお客さんが減って貧乏になってしまったからすのパン屋さんが、大きくなった子供たちと一緒に新しいパンを作り、人気のパン屋さんになるお話です。

なんらかの理由で業務が回らなくなりピンチを迎えたとしても、知恵を出し合って解決して行くことで改善できる、売れる商品を開発することで未来が開けるという明るいメッセージを読み取ることができます。新しく作ったパンは「とっても すてきな、かわった かたちの、たのしい おいしい パン」であることがポイントです。

新しく考案されたパンはピアノパンやテレビパンなど、斬新な発想の楽しいパンがたくさん揃っています。お話の世界ではありますが、現実の世界でも斬新な発想の楽しい商品が話題になり売れていることはよくあります。また、赤ちゃんのお世話が大変な親に対しては、いつか子供は大きくなって親を助けてくれる日がくるというメッセージにも受け取ることができます。

 

しょうぼうじどうしゃ じぷた

しょうぼうじどうしゃじぷた

渡辺茂男作/山本忠敬絵

「しょうぼうじどうしゃ じぷた」は、消防署の中で子供達に全く人気がなかったジープのじぷたが山火事を消火して一躍スターになるお話です。

たとえ今は誰からも認められなくても、自分の能力が最大限発揮される場面で結果を出せれば状況は変わる、と解釈することもできます。じぷたの場合は他の自動車では遂行することのできない山火事という特殊な状況でこそ輝くことができました。

じぷたのように輝くためには、日頃から自分の長所や能力をよく把握して、ここぞというチャンスを掴むことが大事なのでしょう。

 

さいごに

絵本は子供のためだけに書かれていると思いがちですが、よく読むと大人も深いメッセージを受け取ることができます。特に長い間読まれている名作は、ストーリーや絵が素晴らしいだけではなく、作者から読者への思いが込められていて元気を貰うことができるのです。

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