エッセイ……それは作家の登竜門。作家にとってエッセイというのは大事なもので、エッセイ連載を持つ作家は食いっぱぐれない……なんて都市伝説もあるほどです。
日常を面白く描けてこそ小説家!逆を言えば、エッセイが面白い作家は、小説も面白い(ハズ)! というわけでオススメエッセイ本を3冊ご紹介します。
B級恋愛グルメのすすめ
まず、ご紹介したいのはこちら『B級恋愛グルメのすすめ』です。作者は最近『ナラタージュ』が映画化されて話題になった島本理生さん。小説は圧倒的な筆力と心を引き絞るストーリーで恋愛小説の名手、などとも呼ばれていますが、エッセイではまた違った魅力を発揮しています。
美味しいもの、特にラーメンに目が無い作者が食べて歩いて、ついでに一度別れた元旦那と再婚・出産するまでを描いた恋とグルメのエッセイです。食べるのが大好きとあって、食べ物の描写がバツグンに光る一冊です。
時をかけるゆとり
続いてはこちら『時をかけるゆとり』作者は『桐島、部活やめるってよ』『何者』などで一躍時の人となった朝井リョウさん。会社員をしながら小説家、という二足の草鞋でも有名でした。
そんな作者が大学生から社会人になるまでの日常をユーモアたっぷりに描きます。初めてのカットモデルでは悪意無き罵倒を受け、自転車旅に苦悩し、就活においては明後日の方向に飛んでいく……初めて尽くしに爆笑しきり間違いなし。時代の波に押され流され、揺れ動くゆとり達の生態を知るにも優秀な読み物かと思います。続編の風と共にゆとりぬも併せてどうぞ。
女は太もも
最期にご紹介するのは『女は太もも』。芥川賞作家でもある田辺聖子さんの、ちょっと際どいあれやこれやのお話をまとめたエッセイ集です。抱く気が起こる女、起こらない女の違いから夜這いのルールまで、下品になりがちな話題をさらりと読ませる技量は敬服もの。
男と女の舌鋒による攻防の妙、ハッと自分を振り返させられるエピソードの数々、愉快と納得の山盛り詰まった上質エッセイです。
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(「ほんのむし」の私は、もちろんヘビーユーザーです。笑)
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