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【龍 歴史 本】ドラゴンと人間の交流、竜の伝説について描かれた書籍おすすめ

日本のみならず世界的に有名なマンガ『ドラゴンボール』をご存知かと思います。
この物語の中でドラゴンは人間の願いを何でも叶えてくれる、ある意味で神をも超越した存在です。
昔話には、龍の伝説を描いた本がたくさんあります。
そんな、いろんなドラゴンを描いた本を紹介してみます。

 

『竜の子ラッキーと音楽師』

竜の子ラッキーと音楽師 (大型絵本)

著・ローズマリ・サトクリフ
旅の音楽師が、海岸で竜のたまごをみつけました。ちょうど殻にひびが入り、黒っぽい頭が現れたところでした。音楽師が軽琴を弾いてやると、竜の子はもごもご動き、やがてたまごから出てきました。
音楽師は、竜にラッキーと名前をつけました。ラッキーは、音楽師におなかをくすぐってもらうのが大好きだし、音楽師はラッキーのおかげですばらしい歌を作ることができました。
ふたりはとても幸せだったのです。ところがある宿で、ひとりのよこしまな見世物師がラッキーに目を付けました。
音楽師と竜の深い愛情には、心打たれるものがあります。絵本ではあるが、読みごたえのある美しい作品で社会人にもぜひ読んでほしい本です。

 

『白いりゅう黒いりゅう 中国のたのしいお話』

白いりゅう黒いりゅう―中国のたのしいお話 (岩波おはなしの本 (7))

著・黄芝/孫剣水
むかし、「竜が淵」に、らんぼうな黒いりゅうが住んでいました。
黒いりゅうは、淵の底でとぐろをまき、人びとを狙っています。そして、3年ごとに黒雲をわきおこして、水の中から飛び出します。すると風や雨が荒れ狂い、洪水になってしまいます。
洪水は橋や家や田んぼを押し流してしまうので、人びとは山の上に逃げなければなりません。あるとき、竜が淵のそばを通りかかった大工のヤン名人は、ひとりむすこを、りゅうにさらわれてしまいました。
おもに少数民族に伝わる話を集めた本の中からめずらしい話を選び、子ども向けにまとめた昔話集です。表題作のほかに「九人のきょうだい」「犬になった王子」「天地のはじめ」「ねこ先生と、とらのおでし」「くじゃくひめ」を収録しています。

 

『ちびドラゴンのおくりもの』

ちびドラゴンのおくりもの

著・イリーナ・コルシュノフ
ハンノーは、学校の帰りに出会った小さなドラゴンを、家につれてかえりました。ドラゴンは火しか食べません。だんろの火をおいしそうに食べるので、ハンノーは、チョコレートのかけらを火の中に入れてやりました。
ペロリ。ちびドラゴンは、ほのおをひとなめしてから、うっとりして言いました。ウーン、これはうまい!こんなおいしい火を食べるのは、うまれてはじめてだ。チョコレートの火は最高だ。
学校でいじめられているハンノーが、秘密の友だちのちびドラゴンを学校につれていき、いろいろなことを克服していく物語です。文章は読みやすいので、長い物語が読めるようになった子なら低学年にもすすめられます。なにか壁にぶつかっている子供に読んでほしいオススメの本です。

 

恐ろしく、力の強い龍。でもそれは人間と敵対するものではなく共存できるものなのですね。
こちらが素直に接すれば、相手もそうやって返してくれるという教訓を与えてくれる3冊です。

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