1.『脳と気持ちの整理術 意欲・実行・解決力を高める』
脳と気持ちの整理術 意欲・実行・解決力を高める (生活人新書)
築山節
著者は先のことを考えず目の前の仕事に全力を注ぐことを勧めています。テクニック的なことなのですが脳に難しい問題を考えさせたりパワフルな仕事をさせたりするためには、助走が必要だということです。
脳にとって助走と言うのは簡単な作業を連続させることだと考えてください。5分の集中で済むような作業、そういう簡単な作業をある程度連続させて行った時にもっと長い集中にも耐えられるようになるそうです。
思い返せば私も文章を書いて行き詰まった時には、食器を洗ったり床にモップをかけたりすることがあります。週末掃除をする時にはとりあえず下駄箱に靴をしまうことから始める。朝、汚れていなくても自分のデスクを雑巾で拭くなど、仕事のウォーミングアップとして単純作業を用意しておくのもいいかもしれませんね。
社会人になると会社に行きたくないと思うことが誰しもあるものです。そんなときに“復活の呪文”的なルーチンを自分の中で決めておくのはオススメです。
2.『なぜモチベーションが上がらないのか』
児玉光雄
モチベーションを高められない人たちの共通点は、他人を意識しすぎることなんだそうです。いつも誰かを気にしていて勝った負けたと過剰に反応する、だから自分に集中できないという結果が生まれるみたいです。ベストパフォーマンスというものは他人と比較せず自分にとっての最高の仕事をやり遂げようという気持ちの中から生まれると信じ抜くことをお勧めしています。
確かにこれではダメだもっと上がいるぞという相対評価前向きな気持ちはわかります。
しかし受験競争などで身についてしまった考え方がなかなか抜けないのも事実です。ではどうすればこの考え方から抜け出せるのか。
この時に参考になるのがイチローの「自分の安打数をカウントする」という例示が参考になるでしょう。私も着実に積み上がるような指標を探そうと思います。これは自分の結果を認めるというよりも頑張りを認めるということでしょう。
3.『会社が嫌になった やる気を取り戻す7つの物語』
会社がイヤになった~やる気を取り戻す7つの物語~ (光文社新書)
菊入みゆき
この本は年代別に会社員がぶつかりそうな悩みをストーリー仕立てで紹介しています。登場人物のモチベーションの低下や工場の描写に感情移入できるかどうかが肝ですが、いくつになっても悩みは尽きないし何が解決になるかもわかってみないとわからないものだという達観のようなものは身に付くでしょう。
企業小説が好きな人にはいいかもしれません。特にこれから就職を控える大学生などはシュミレーションとして読むのもおすすめです。