社会人になると羽目を外すということはしなくなります。
たしかに、それこそが大人になるということなのでしょうが、少し寂しいですね。
せめて想像の世界でだけでも思いっきり飛び回ってみませんか。
『WATCHMEN ウォッチメン』
WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (ShoPro Books)
著・アラン・ムーア/デイブ・ギボンズ絵
黒地に黄色い時計モチーフ、そして銀色の帯がスタイリッシュなBOXケースがついた、グラフィック・ノベルです。
東西冷戦下のアメリカを舞台に、ひとりの男が殺害されたことから幕を開ける一連の事件、そして巨大な陰謀の影が忍び寄ります。
映画化もされた、アメリカンコミックの真骨頂です。
よく漫画は日本が一番だという思い込みを持っている人がいますが、アメリカンコミックを舐めてはいけません。
魅力的なキャラクター、正義について考えさせられる深い内容、一筋縄ではいかないストーリー展開、どれをとっても素晴らしいものがありますよ。
『十二歳の合い言葉』
著・薫くみこ
森の下小学校6年3組のかおり、菜々、梢は小学校創立以来の悪童と評判の高い3人組です。事件は3人の嫌いな西田先生の教科書紛失事件からはじまります。
裏切りや、反抗、淡い恋心に悩む等身大の12歳の少女たちの姿を鮮烈に描きだす少女小説です。
作者の言葉が勇気付けられます「私たちは、12歳までにむちゃくちゃなことをやらないと元気に生きてはいけません。失敗したってくじけることはないのです。いっしょうけんめい挽回すればよいのです」
どうですか?勇気が出てくるでしょう。
12歳をとうに過ぎた社会人にも読んでほしい一冊ですね。
『もう俺、ハエでいいや』
[まとめ買い] もう俺、ハエでいいや(モーニングコミックス)
著・大ハシ正ヤ
1コマでくすりと笑える、脱力系1コマ完結漫画です。日常生活においてのマニアックなあるあるを元ネタに、人の哀愁、やさぐれ感が筆者独特の完成で描かれています。
『モーニング』不定期連載中から隠れファンが急増して、一度読むと癖になると言われている著者のデビュー作です。
中身も、タイトルのインパクトを決して裏切りません。よくもまあ、こんなに思いつくものだと、著者のセンスに脱帽しますよ。
クリエイティブな仕事をしている社会人にはアイデアのヒントをもらえるかもしれませんよ。
一見くだらないと思えるけど、実は人間の真実を描いた本たちです。
読んだ翌日は会社の中の景色が少し違って見えるかもしれませんよ。