山羊座の性格、特徴
真面目な家庭人、責任感があり正直で堅実というイメージの山羊座さん。自己をしっかり持った現実主義者で、用心深く、危険を察知する能力にたけています。何かアクシデントが起こった時も冷静沈着にスマートに問題を解決することができる天才肌の人。
しかし、その裏には積み重ねられた努力、汗、涙がたくさん詰まっています。他人に厳しく、自分にはもっと厳しく。常に高みを目指して歩み続ける誇り高い山羊座さんにおすすめの本を集めました。
社会・政治問題に興味がある方にもおすすめの本です。
帰郷
浅田 次郎(著) (集英社)
太平洋戦争を舞台に描かれた6つの短編集。
大佛次郎賞受賞作品です。戦いにいった者、帰ってきて居場所がなくなっていた者、帰れなかった者。そしてその家族たち。農民や学生など、戦争によって大きく人生を変えられた人たち。個人よりも国が尊重されていた時代、それに従うしかなかった市民の人たち。二度と繰り返してはいけない戦争と、命の尊厳について考えさせられる一冊。
決して風化されてはいけない厳しい現実が描かれています。無力感と絶望のなかでも立ち向かう潔さや気高さが感じられる本です。
無痛
久坂部 羊(著) (幻冬舎文庫)
外見を一目見ただけで病気が分かる医師が主人公。
残忍な一家惨殺事件を切り口に、精神病患者が犯した罪は無罪になるという刑法39条、サイコパスの痛覚欠損者の恐ろしさ、医療の限界などを交えて社会問題を描き出す現役医師が描いた医療ミステリー。
ドラマ化もされましたが、原作の重みはなお一層重みがあります。続編の「第五番 無痛Ⅱ」も併せてどうぞ。
横溝正史自選集〈2〉獄門島
横溝 正史(著) (出版芸術社)
美しく閉鎖的な島で起こった事件。著者が描いた日本初の見立て殺人事件。金田一のユーモラスで知的な探偵ぶりが楽しめる美しくも悲しい物語。戦後の封建的な風習と時代に取り残されていく人たち。古典的ミステリーでありながらも現代読んでも新しい作品。当時の社会の在り方を考えさせらえる一冊です。
エンターテイメント小説も楽しいですが、社会問題を取り入れた小説も奥深い味わいがあります。考えることによって、より大きな視点で物事をとらえられるようになる、そんな本です。