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【舞台裏 仕事】“舞台裏”について書かれた本。舞台裏方おすすめ本3選

演劇や演奏会は、華々しく見ているものを魅惑してやみません。
そんな演者たちも、舞台の準備や裏方たちの地味な仕事に支えられているのです。
普段はなかなか知ることのない舞台裏について、ちょっと覗いてみませんか?

 

『絵本夢の江戸歌舞伎』

絵本 夢の江戸歌舞伎 (歴史を旅する絵本)

著・服部幸雄
日本の伝統演劇のひとつである歌舞伎は、江戸時代に生まれたものです。そのころは、歌舞伎がくると聞くと、人びとはまるでお祭りのように楽しみにし、大いに盛り上がりました。当時の歌舞伎がどのように行われたか、その一部始終を見てみましょう。
案内役は、狂言作家の見習いをしている少年です。役者や観客のようすだけでなく、舞台裏の大道具、小道具、衣装の準備まで、詳しく描かれています。見習いの少年が、それぞれの場面のどこにいるかを探してみるのも楽しいでしょう。
巻末に、江戸歌舞伎についての解説と各ページの絵の詳細な解説がついていて、専門的な知識も得られるお得な本です。

 

『影の王』

影の王: 縄文文明に遡る白山信仰と古代豪族秦氏・道氏の謎 (MyISBN - デザインエッグ社)

著・スーザン・クーパー
1599年、シェイクスピアは、ロンドンにグローブ座を建てます。その年、『真夏の夜の夢」が、グローブ座で上演されました。パック役を演じたのは、ナット・フィールド。オベロン役のシェイクスピアの前でみごとな妖精を演じて、おまえは芯からの役者だといわれました。
400年後、初演当時のままに再建された新グローブ座でパック役を演じることになった少年の名前は、ナット・フィールド。1599年と1999年のナット。ふたりをつなぐものは、なんでしょう?
演劇をめざす少年が、とつぜん400年前のシェイクスピアの時代に役者として生きることになる。謎ときのおもしろさと同時に、16世紀の生活やグローブ座の喧騒にみちた内幕が、臨場感あふれる筆致で描かれています。

 

『105にんのすてきなしごと』

 

105にんのすてきなしごと

著・カーラ・カスキン
この本に出てくるのは、音楽会で素晴らしい演奏をしてくれるオーケストラの人たちです。いろいろな楽器を演奏する人が、ぜんぶで105人。りっぱな服を着て、大きな舞台に上がり、堂々と演奏します。
この人たちは、コンサートの夜、どんなふうに支度をして、どんな様子で、舞台に集まってくるのでしょうか?それぞれの家を、ちょっとのぞいてみましょう。まずは、おふろにはいるところから.........。
オーケストラの構成を紹介するだけでなく、105人が身じたくを整えて会場に向かうまでのようすをくわしく描いた、ユニークな絵本です。

 

ものごとのバックグラウンドを理解することによって、よりいっそう演技や演奏が楽しめることでしょう。
勉強というと身構えてしまいますが、より楽しみを増やすためにと思えば、こういう読書も悪くありません。

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