子どもの頃、バレエを習っていましたが、大人になった現在でも身体は柔らかく、身のこなしが綺麗だとお褒めのことばをいただくことがあります。
ちょっとした指先のしぐさや姿勢の正しさは日々意識していないと保つことができません。お稽古は厳しかったものの習っていて役に立ったお稽古事のひとつです。今回は、バレエの練習に励んでいる少女たちにおすすめの本を紹介いたします。
アンナ・パブロワ (学習漫画 世界の伝記NEXT)
学習漫画 世界の伝記 NEXT アンナ・パブロワ 世界にバレエのすばらしさを伝えた「白鳥」
くりた 陸(著) (集英社)
貧しい家庭に生まれ、一生懸命厳しい稽古を乗り越えてきたプリマドンナ。バレエは心で踊るものと教わり、心豊かに育つことによって技術だけではなく表現力を磨いていきます。
「瀕死の白鳥」が当たり役となり、ロシア皇帝のお抱えダンサーの地位を捨て、バレエの素晴らしさを伝えるために世界巡業の旅へでかけます。永遠のプリマドンナの伝記を漫画で読むことができます。
可愛らしいイラスト、ひらがなのルビつきで低学年から読むことができます。
バレエものがたり
アデル・ジェラス (著) (岩波少年文庫)
バレエ作品で有名な「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」をはじめ、6編の作品が収録されています。王子様やお姫様だけではなく、妖精や動物たち、魔法使いも登場するので、バレエの発表会で演じる際に物語を理解すること、表現力の幅を広げることができるでしょう。バレエは総合芸術で、主役だけが踊れればいいというわけではありません。
いつか憧れの役ができるようにイメージトレーニングをするのにもおすすめです。ロマンチックな挿絵が素敵な一冊です。
きれいをつくるバレエごはん
クララ(編集) (新書館)
バレエダンサーを育てた20人のお母さんたちが語る子どものごはんのこと。ぴったりと身体に沿うレオタードは思春期の子どもたちにはコンプレックスにもなりかねません。
美しい身体をつくるためにはきちんと栄養をとること、好き嫌いを治すこと。
そして、バレエを踊れるようにきちんと筋肉や骨を育てることが大切です。無理なダイエットは健康を損ないかねません。ルビもふってあるので、低学年から栄養学の入門として取り入れることができます。きちんと食べてきちんと動いてキレイになる方法を親子で学べる本です。
美しく優雅に見えるバレエですが、実際は大変な練習を重ねているもの。辛さを表に出さない強さも身につけることができます。バレエを習っているお子さまへのプレゼントとしてもおすすめの本です。