絵本のブックガイドを紹介
「絵本なんて子どもが読むものじゃないの?」と思っている方、騙されたと思って絵本を読んでみてください。
子どものころ好きだった絵本、表紙に一目ぼれした絵本、なんとなく題名が気になった絵本…それらの絵本が伝えてくれるメッセージは大人になった今だからこそ心に響いてくるものがあります。
でもどんな絵本を読んでいいのか分からない、児童書コーナーに行くのは恥ずかしいという方のために、絵本のブックガイドを紹介いたします。
たくさんセレクトされたなかから、気になる絵本を選んで手に取ってみてくださいね。
雨の降る日は考える日にしよう
雨の降る日は考える日にしよう ([絵本は人生に三度]手帖Ⅰ)
柳田 邦男 (著) (平凡社)
「絵本は人生に三度」を提唱している著者による月刊誌「看護管理」のエッセイを編集したシリーズ。大事なことや物事の本質は時代を問わずに変わらないもの。だからこそ、それぞれの年代で絵本に触れることが大切だとのことです。
それぞれの絵本を読んでも、今までの人生経験で受け取り方が違うのも面白く、44冊の書評はとても味わい深いものばかりです。
考えることは哲学すること。そんな人生の問いかけを追い続けていくのが絵本につながるのだと思います。
哲学なんて難しい…という方こそ絵本を開いてみてください。そこに自分だけの答えをつくることが生きていくということなのではないでしょうか。
絵本と絵本作家を知るための本
マーブルブックス (編集) (マーブルトロン)
100人のお母さんが選んだ好きな絵本作家のアンケートに基づき、作家別に絵本を紹介してくれるブックガイド。
国内・海外の、名作から今注目されている絵本作家などフルカラーで223冊もリストアップしてくれています。
実際に子どもと読んだ絵本の感想をお母さん目線でコメントされているので、どんな気分になりたいかで選ぶこともできます。
お子さんがいる家庭だけではなく、作家別に作品を追いかけたいという方にもおすすめの一冊です。
大人も読みたい子どもの絵本
奥田 継夫 (著) (大月書店)
1960年代から2006年までの名作絵本のなかから「21世紀に伝えたい絵本」や「大人に読ませたい絵本」をとりあげたエッセイ風ブックガイド。
子どもたちに読んでほしい、あげたい絵本ではなく、子どもには読ませたくない絵本や、大人だからこそ理解できる絵本などオリジナリティあふれる切り口で紹介してくれます。
「絵本に夢中になる大人ってどんな人だろう」と興味がある方や、「どんな楽しみ方をしたらいいのか分からない」という方にもおすすめです。
詩よりも理解しやすく、シンプルに厳選された言葉が並び、文字を読まなくても想像力が広がる絵本は大人の心のサプリメント。積読本リストに是非絵本を加えてみてください。