ほんのむし

読書はみんなのサプリ

「世のため、人のためになる仕事ってなんだろう」と思ったら読む本

小学生に将来何になりたいかと問うと、パイロットやプロ野球選手、Jリーガーなどといった昔ながらのにんき職業や
公務員って答えるなんとも現代的なことをいう子供もいます。
でも世の中の仕事って信じられないくらいたくさん種類があるものなのですよ。

 

『ふたごの兄弟の物語』

ふたごの兄弟の物語〈上〉 (岩波少年文庫)

著・トンケ・ドラフト
昔、バビナ国の美しい首都バイヌーに住む貧しい靴屋に、ふたごの男の子が生まれました。ふたりは、ラウレンゾーとジャコモと名づけられました。15歳になったとき、ふたりは仕事を探しに世の中へ出ました。やがてふたりは離れ離れになり、まったくちがう仕事につくことになりました。
ラウレンゾーは貴金属細工師をめざして修行に。一方、ジャコモは泥棒の親方のもとで、盗みの方法を学んでいました。でも、本当は泥棒にはなりたくありません。もっと別の、自分にあった仕事をみつけたいのです。
著者は、1930年生まれのオランダの作家です。その作品は、世代を超えて読み継がれています。自身がつけた挿絵も効果的で、物語を引き立たせています。

 

『ぐらぐらの歯きかんぼのちいちゃいいもうと1』

 

ぐらぐらの歯 (世界傑作童話シリーズ)

著・ドロシー・エドワーズ
きかんぼのちいちゃい妹は、大きなりんごを齧ったとたん、へんな感じがしました。歯が1本、ぐらぐらになったのです。
はじめて、歯ががぐらぐらになったのが、うれしくて、みんなに見せてまわりました。そして、おかあさんが歯医者さんに連れていくと、妹は、歯医者さんにまで、ぐらぐらの歯を見せたのです。
親切な歯医者さんは、妹に、歯のつくりかたや、ほかのことを、いろいろ教えてくれました。
お姉さんが、ちいちゃい妹のまき起こすとんでもない事件を語ったお話集です。イギリス放送で語られた話を本にしたもので、情景がありありと想像できて楽しいですね。

 

『家族になったスズメのチュン森の獣医さんの動物日記1』

家族になったスズメのチュン―森の獣医さんの動物日記

著・竹田津実
竹田津実さんは、北海道に住む動物のお医者さん。ある日、小さなスズメのヒナが運ばれてきました。死んだようにぐったりしていますが、まだ生きています。
スポイトにスポーツドリンクと薬を入れて口に持っていくと、少しずつ飲みました。やがてすっかり元気になったスズメは、先生がラーメンを食べているとそばにきてつまんだり
コップからジュースを飲んだりするようになりました。自分を人間だと思っているようです。
「森の獣医さんの動物日記」の中の1冊です。野生動物は、いずれは自然に帰さなければならない、家族同然になったとはいえ、そのことを考えたリハビリが必要だということを教えてくれる本です。

 

決して派手ではないけれど、でもやりがいはとってもある、そんな仕事に将来付いてほしいですね。
それがすなわち充実した生を生きるということにもつながりますよ。

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