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中学生の淡い恋の物語を描いたおすすめ本3選

あなたの初恋って何歳くらいのときですか。たいていは小学生時代、ませてる子は幼稚園のときと答える人もいるでしょう。
でも、中学生時代の恋というものは、それまでのものとはまた違った質を持っているのです。
そんな淡い思い出を甘酸っぱく描いた本を、ご紹介します。

 

『ぼくとリンダと庭の船』

ピアノ・ソロ ピアノで弾けたらカッコイイ曲あつめました。[豪華保存版]

著・ユルゲン・バンシェルス
やせっぽっちの女の子、リンダが転校してきました。その日のうちに、ぼくは目に青アザをつくり、鼻血を出しました。どっちもリンダが他の同級生とやりあって、トバッチリを受けたのだ。「ごめんね。わざとじゃなかったの」リンダは謝ったけど、ぼくは「ちょっと、どうかしてるよ」と答えただけ。
これ以上関わりたくない。でも、リンダのふっくらしたくちびるに気づいてから、頭はリンダのことでいっぱいになった。
複雑な家庭をもつマリウスとリンダの絆を、ドイツのギムナジウムを舞台に重層的に描いています。ふたりをめぐる大人たちも個性的で、破天荒な魅力を持っています。繊細な作品なのである程度理解力がある小学校高学年か中学生にオススメの本です。

 

『ガールズインラブ』

ガールズ・イン・ラブ

著・ジャクリーン・ウィルソン
ロンドンのハイスクールにかようエリーは、13歳。学校では、仲よしのマグダとナディーンに会うのがなによりの楽しみです。おしゃべりのネタは尽きません。おしゃれやダイエットも気になるけれど、一番の問題はカレシがいないこと。夏休みのあいだにナディーンに年上のカレシができたことがわかって、思わずわたしもカッコイイカレシができたって言ってしまったのです。
それはまったくの空想の話。現実に手紙をくれるのは、さえない年下の男の子。本当のことをなかなかいい出せないエリーですが.........。
友だち、おしゃれ、音楽、ダイエット、家族、そして男の子。なやみをいっぱいかかえて奮闘する少女の日常を軽快に描く、イギリスの物語です。『ガールズアンダープレッシャー』『ガールズアウトレイト』『ガールズインティアーズ」......とシリーズが続きます。どれも思春期の女の子の悩みをありありと描いているので、中学生女子におすすめです。

 

『マイがいた夏』

マイがいた夏

著・マッツ・ヴォール
ぼくは目を見張った。見たこともないような美しい少女、腰まであるクリ色の髪。ほほえんでいるような深い茶色の目。すんなりとしたしなやかそうな体、あの夏ぼくは12歳。親友のハッセと、男の子らしい遊びに夢中になっていた毎日が、一変した。転校してきたその子の名前は、マイ。
一生忘れられない、せつないひと夏の思い出です。
スウェーデンの現代児童文学で、一人称の淡々とした語り口が、ゆれ動く心をリアルに描きだす。ボリュームはあるけど、読みはじめたらやめられないおもしろさがあるので思春期の男子におすすめしたい一冊です。

 

この本たちは、まさに現在進行形の中学生におすすめしたい本です。本を読んだあとは、いま現在思いを馳せている人を想像してみてくださいね。

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