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歌手・米津玄師さんのおすすめ本

 シンガーソングライター、イラストレーター、映像作家という三つの仮面を持つ米津玄師さん。石原さとみさん主演のドラマ「アンナチュラル」の主題歌「Lemon」が大ヒットし、町中でその歌声を聞くこととなりました。
 デビュー前はニコニコ動画でハチという名前でクリエーター活動をされていたそう。ダンスの腕前もプロ級で、さまざまな才能に恵まれた方です。
 そんな米津玄師さんが影響を受けた本を紹介いたします。この本を読めばマルチな才能に目覚めるかもしれません。

 

トトロの生まれたところ

トトロの生まれたところ

 宮崎 駿 (監修) (岩波書店)
 映画「となりのトトロ」の舞台となった緑豊かな所沢。四季折々に咲き乱れる自然の魅力をスケッチ日記で綴った一冊。初期のトトロのイメージボードやインタビューも加えたジブリファン必見の一冊。美しい里山の風景の姿は、古きよき日本のむかしに想いを馳せられます。
 ツイッターで「とても面白い本でした」と発言されたとのこと。ジブリが好きというところも意外な一面で可愛らしいですね。

 

スノードーム

スノードーム

 アレックス シアラー (著) (求龍堂)
 ツイッターでファンの方におすすめ作品を聞かれて推薦された作品。主人公であるエックマンは生まれながらに異様な姿をしています。彼の特技は米粒ほどのミニチュアを作ること。画家のロバートと踊り子のホッピーに激しい嫉妬と憎悪を抱き、卑屈な考えから二人をガラスのドームに閉じ込めてしまいます。孤独のなかで生きざるおえなかったエックマンの愛と狂気の物語。自分のためだけにしか愛を抱けない哀しさ。本当の愛とは何か、悪とはなにかを考えさせられる作品です。

 

歌うクジラ

 

歌うクジラ(上) (講談社文庫)

 村上 龍 (著) (講談社)
 2022年、ハワイ。ザトウクジラから発見された不老不死遺伝子。寿命に縛られなくなった人間は、なんと100年後徹底的に政府に管理され、階層化された生活を送っていました。流刑地に生まれた15歳の少年は人類の秘密を握るデータを預けられ、悪夢のような社会に立ち向かう旅に出ます。SFのような設定と、会話文に「」もなければ改行もないという新たなスタイルで描いた革新的作品。毎日芸術賞受賞作品です。

 

 米津玄師さんのつくる曲はすべて唯一無二。これからもどんどん素敵な曲を作ってほしいと思います。

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