最近、ちょっと自虐的なんじゃないの?と思うくらい、普通に可愛い女の子が自分がブスだからと言ってみたり、美人と比べて落ち込んだりするということをよく聞きます。人気のあるアイドルやメイクの方法もみんな均一化され、いわゆる量産型女子やハンコ顔が多い気がします。
その流れで、ちょっとしたブスブームが起こっています。ブスだからこそ美人に勝つためには努力をしなければいけないそう。ないものはないと潔く諦め、他の点で努力して補うそうです。
自分のことがかわいいとは思えない、ブスだと思っている方を前向きにさせてくれる本を集めました。ブスで上等!と胸をはって生きられるかもしれません。
ちょうどいいブスのススメ
山﨑 ケイ(相席スタート) (著) (主婦の友社)
お笑い芸人山崎ケイさんによるブスの幸福論指南書。「人生が楽しくなる幸せの法則」という題名でドラマ化もされています。
山崎さんのブスの定義とは「酔ったらいける女性のこと」だそう。自分は美人ではないけどブスでもないと感じている女性たちが「ちょうどいい女」として恋愛マスターになれるテクニックが満載です。容姿に自信がなくても引っ込み思案にならなくていい!常識をわきまえ、ユーモアを備えた女性こそ男性に認められるとのこと。究極のモテ本との呼び声が高い一冊です。
ブスのマーケティング戦略
田村麻美 (著) (文響社)
税理士事務所を運営している一児の母によるコンプレックスを持つ人の人生設計をマーケティング戦略とからめて書いたユニークな本。
きちんとした自己分析を行い、自分を商品だと仮定して世間に売り出す方法とは何か?目標に期限を設定する、記憶に残る自己紹介の仕方など、相手がほしいと思うものを相手に届けるというマーケティングの基本になぞって紹介されています。
ブスは「行動しないこと」が悪いとのこと。自分を客観視して目標を達成したい、承認欲求を満たしたいという方は是非手に取ってみてください。戦略を立てるのが好きという方にもおすすめです。
ブスの本懐
カレー沢 薫 (著) (太田出版)
ブスがテーマのコラム集。本業は漫画家さんで良くも悪くも「読んだ後何も残らない」との評判だそうですが、ブスをテーマにしても悪気がないので読後感もさっぱりした印象です。美人は系統別に分けられるが、ブスは何種類もいるとのこと。個性的だねと遠回しにディスられた方や何をするにも面倒くさいという自覚のある方におすすめです。テンポ良く繰り返されるどうでもいい面白い話が読みたいという方もどうぞ。
そもそも顔の美醜というのは個人の主観によって大きく異なるもの。好きになった人の弱点が愛おしく思えたりすることはよくあることです。自分をみるときも、他人をみるときも先入観や無意識にランクづけしたりしないことが心の美しさではないでしょうか。
ブスも美人も、心がきれいな人ほど人は寄ってくるもの。過剰な自虐や自信を捨て、目の前のことに一生懸命になってほしいです。