国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」の作者、さくらももこさん。おバカで憎めない天真爛漫なまるちゃんは自身の少女期がモデルとなっています。残念ながらお亡くなりになり、もうあのほのぼのとしたイラストが見れないかと思うと悲しみでいっぱいです。今回は、まるちゃんと一緒に大きくなってきた大人におすすめのさくらももこさんのエッセイを紹介いたします。
どんなことも笑いに変えて乗り越えてきたさくらももこさんのパワーを受け取ってくださいね!
もものかんづめ
さくら ももこ (著) (集英社)
子どもから大人まで大ヒットした初めてのエッセイ。漫画のまるちゃんを連想させられるおっちょこちょいで笑ってしまう水虫のはなし、睡眠学習についてといったおとぼけエピソードから、涙をさそう「メルヘン翁」など何度読んでも面白い作品です。
日常のちょっとした困りごと。それを他人事のように距離を置いてみることにより滑稽さが生まれるという皮肉がピリリときいたユーモアのさじ加減が絶妙です。
まる子だった
さくら ももこ (著) (集英社)
題名のとおり、まる子だった少女期の思い出を綴ったエッセイ。お祭りやクリスマス、ラジオ体操、ノストラダムスの大予言に怯えてたことなど、どこか懐かしさを感じながらエピソードのひとつひとつにくすりと笑わされます。さくらももこさんと同世代の方は「あるあるエピソード」が満載だと思います。
リラックスさせてくれ、肩の力を抜いて前を向きたくなる一冊。巻末には糸井重里氏との対談も収録されています。
まるむし帳
さくら ももこ (著) (集英社)
初めての詩画集。お茶目でやさしく、マニアックでとんちんかん。そんな著者のイメージがぴったりの作品です。生命の不思議、遠い昔の記憶など子どもっぽい純粋な視点で切り取られた詩はみずみずしく、心のなかにしっかりと根付いてくれます。谷川俊太郎さんとの対談も収録されており、こちらの脱線具合もまるちゃんだなぁと笑ってしまいます。
まるちゃんがこれからもずっと愛されていくように、さくらももこさんのエッセイも人々に笑いを届けてくれることでしょう。ほっこりと温かい人間味に触れたいとき、手に取ってみてくださいね。