普段本を読む機会が少ないけど、何か読んでみたい。でも何を読んでいいのか分からないという20代の方におすすめのブックガイドを紹介いたします。自分がどんなジャンルが好きなのか、どんな作家の作品が好きなのかは読書をしてみないと分からないもの。
とりあえず売れているから、芸能人が書いた本で話題だから読んだけど次に何を読んだらいいのか分からないというときに開いてみてください。
無意識のうちに今自分で興味を抱いているジャンルやこころに響いてくる本がみつかるかもしれませんよ!
齋藤孝のおすすめブックナビ 絶対感動本50
齋藤 孝 (著) (マガジンハウス)
「声に出して読みたい日本語」が260万部を超える大ヒットをし、日本語ブームを作り出した斉藤孝さん。毎日出版文化賞特別賞、2002年新語・流行語大賞ベスト10に選ばれ、テレビ番組にもよく出演されています。たいへんな読書家で、読書に関する本も多く執筆されていますが、こちらは「人間の器を大きくする本」ということで、自伝・ノンフィクション・身体/心理/哲学・歴史/神話・絵本/漫画・文学/小説と7つのジャンルに分けて名著をリストアップされています。
普段どうしても好みのジャンルに偏ってしまうという方に是非手にとってもらいたい本。読書で人間力をアップしましょう。
書店員が本当に売りたかった本
ジュンク堂書店新宿店 (著) (飛鳥新社)
2012年に閉店したジュンク堂書店新宿店。書店員さんたちが「本当はこの本が売りたかった!」フェアで作った手書きPOPから本への深い愛情があふれてきます。本への熱い想いとともに、本屋さんが閉店するというドラマがひとつになり、もっともっと本を愛そうという気持ちにさせてくれます。手作りのPOPはどれも不器用で、文章もきっちりまとめられていませんが、未完成だからこそあふれ出す「好き」という気持ちに胸がいっぱいになります。本への愛を取り戻したい方にもおすすめです。
オビから読むブックガイド
竹内勝巳 (著) (勉誠出版)
本屋さんで本を選んでいるとまっさきに目に飛び込んでくるのが本のオビ。短い言葉のなかに並んだキャッチーなことばで手に取る人の心をぐっとつかむオビ。数万本のオビに書かれたキャッチコピーやデザイン、受賞歴や著名人からの推薦など電子書籍では味わえない本の楽しさが味わえます。いわゆる「パケ買い」がオビの力だと思います。オビを見てぐっときたから手にとった、そういう気軽さを味わってもらうのにおすすめのブックガイドです。
本との出会いは人との出会いのように、なにか運命的なものを感じます。このときに必要だから手にとったという本は今の自分を助けてくれ、読書によって疑似体験した知識は後々の経験に生きてきます。読書の楽しさを味わうことのできるブックガイドをまず手に取ってみてください。