のんびりと穏やか、そして上品に美しい和食を手早くつくってくれる登紀子ばぁば。NHKの料理番組で長年講師としてご活躍されている日本料理研究家です。おいしそうな料理だけではなく、茶目っ気たっぷりのマイペースな立ち居振る舞いも眺めていて癒されること!可愛らしいほほ笑みが素敵なばぁばはみんなの理想のばぁばです。
今回は、ばぁばこと鈴木登紀子さんが執筆された本を紹介いたします。ばぁばから和の心を受け取ってくださいね。
ばぁばの100年レシピ 母から私に。そして若い人へおくる味
鈴木 登紀子 (著) (文化出版局)
「食べることは生きることよ」という母の教えに従い、料理に愛情を込めて作ってきた登紀子ばぁば。料亭に並んでいるような金目鯛の煮つけ、お吸い物、見た目も美しい和え物など季節を感じさせてくれる和食のレシピがずらり。伝統を守りながら、ばぁばならではの知恵で料理のコツをやさしく教えてくれます。新しい家庭の味を定着させたい若い人に、いつまでも受け継いでほしいばぁばの味です。
のんきに生きる 「ああ、おいしい」は生きがいになる
鈴木 登紀子 (著) (幻冬舎)
46歳で料理研究家デビュー。執筆当時92歳で40年以上にわたり「きょうの料理」に出演され続けているばぁばの元気の秘訣。ご病気もされているそうですが、周囲への気遣いを忘れることなく、いつもにこやかに過ごしてらっしゃいます。ばぁばいわく、楽天的な思考とおいしい料理が生きがいとのこと。いくつになっても輝かしく、幸せそうな笑顔に思わずこちらも笑顔になってしまいます。こんな風に年齢を重ねたいと思う女性です。ついつい愚痴ばかり吐いてしまうお疲れ気味の方にもおすすめです。
「ばぁばの料理」最終講義
鈴木 登紀子 (著) (小学館)
生涯現役のばぁばが伝える料理の心を綴ったエッセイ。女性セブンに掲載されたエッセイを加筆されたものです。無形文化遺産に登録された和食のおもてなしの心。日本人としての心の持ち方やお作法、料理に対する心構えなど美しい日本語で綴られています。ばぁばのファンなら必ず読んでおきたい一冊。料理をつくるのが面倒くさいと思っている方も食べること、作ることに対する意識が変わる本です。
お会いしたこともないのに、登紀子ばぁばがテレビに出演されているのを拝見すると、懐かしく愛おしい気持ちになります。いつまでもお元気で活躍していただきたいですね!