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【天皇の歴史がわかる書籍】年号が変わるこのタイミングだからこそ読んでおきたい天皇についての本

 天皇陛下の生前退位が発表され、新たな時代に突入した日本。天皇・皇后両陛下のやさしく慈愛に満ちた震災地へのご訪問や子どもたちやお年寄りに寄り添う姿は日本人の誇りでもありました。そのお人柄を知っていても、天皇制についてよく知らない方も多いのではないでしょうか。
 年号が変わるこのタイミングだからこそ読んでおきたい天皇についての本を集めました。是非手に取ってみてください。

 

箱の中の天皇

箱の中の天皇

 赤坂 真理 (著) (河出書房新社)
 「東京プリズン」の続編小説ですが、こちらから読んでも問題ありません。日本国と日本国民統合の象徴であると憲法に定義されている天皇。現代における「象徴としての天皇制」について考えさせられます。主人公のマリがタイムスリップをしたり、マッカーサーの霊と対談したりt、横浜メリーさんが登場したりと戦争が人々の運命を切り裂いてきたことにも心を痛めてしまう場面も。3.11を題材にした「大津波のあと」も掲載されています。

 

歴代天皇総覧―皇位はどう継承されたか

歴代天皇総覧―皇位はどう継承されたか (中公新書)

 笠原 英彦 (著) (中央公論新社)
 皇位継承はどのように行われて変質をとげてきたのかを神武天皇から昭和天皇まで歴史の流れにそって解説してくれています。日本の歴史は天皇を軸に行われてきたといわれても、現在しか知らない私たちには想像しかできないことですが、日本史や歴史ドラマに関心がある方はさらに理解を深めることができるかもしれません。天皇という存在を通して日本史を知ることができる新書です。

 

池上彰の「天皇とは何ですか?」

 

池上彰の「天皇とは何ですか?」

 池上 彰 (著) (PHP研究所)
 天皇の歴史から皇室についてまで多角的な視点で天皇について学べる一冊。池上彰さんらしいやさしい語り口で分かりやすく中立な視点での解説です。天皇制については政治的観点から不必要論もでていますが、いかに真摯に象徴としての務めを果たされてきたのか、国民の悲しみや苦しみを背負ってきたのかなど陛下の人間性について触れてはいますが、デリケートな問題には触れていません。安心して純粋に天皇制を考えることができる本です。
 
 令和を迎えるにあたって、日本国民として天皇制に少しでも関心を持ち、日本史をふりかえる良い時期かもしれません。是非手にとってみてくださいね。

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