インターネット書籍店としてスタートしたAmazon。読書が大好きな皆さんは紙の本も電子書籍もお世話になっていることと思います。最高経営責任者であるジェフ・ベゾスさんはもともと読書好きが高じてAmazonを創業するに至ったそうです。自身のエッセイ「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」で紹介されていた愛読書を三冊選んで紹介いたします。たくさんの本のなかから柔軟な発想力を得てビジネスに生かしてきたのでしょう。その才能を余すことなく生かす姿勢は見習いたいところがたくさんあります。社会人の方、経営者の方におすすめしたい本です。
日の名残り
カズオ イシグロ (著) (ハヤカワepi文庫)
ノーベル文学賞を受賞したことによって注目された著者ですが、1986年にブッカー賞を受賞した作品がこちらです。伝統的英国執事として勤務していた主人公が戦争によって変化を強いられ、新しい雇い主であるアメリカ人の主人のもとへと旅にでる途中の追憶の物語。英国の美しい夕暮れや人間の宿命について考えさせられる深い余韻に浸ることができる作品です。少しずつ時間をかけながらゆっくり読み進めると、より一層世界観に浸ることができ癒しの時間をもたらせてくれます。
ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則
ジム・コリンズ (著) （日経BP社）
1990年に執筆され現在でもベストセラーとなっている経営書。長く続く会社の在り方とは、基本理念に基づく目標を立て常に進化していく組織である。そのために一人一人がどう動いていくか、企業としての在り方はどうすれば良いのか。事例が古いとのレビューもありますが、現代でも通じる企業の大基盤として揺るがないことが書かれています。会社経営者の方には是非手に取っていただきたい名著です。
ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
ナシーム・ニコラス・タレブ (著) （ダイヤモンド社）
人間の思考は意外にも凝り固まっていて、当たり前と思っていたことが実は間違いだったり、科学的だと思われていたことがそうではなかったり。なんとなく感じている日常の疑問、違和感を払拭するための論理的な思考法を意識するのに適した本です。歴史・哲学・心理学・経済学・数学などさまざまなジャンルを例にとり、多角的な視野を持つことの大切さを教えてくれます。何もかも一般化してしまう癖がある大人の方におすすめです。
世界を股にかけて活躍されている方は必ず読書習慣をお持ちです。机に向かっているだけでは大きな仕事はできないのかもしれません。思い切った決断や発想力を得るためにも、社会人の方は是非読書を楽しんでくださいね。
