毎日がつまらない、平凡だとげんなりしている方へおすすめの生きていく幸せを感じさせてくれる絵本を紹介いたします。明日もきっと今日と同じ日がくるに違いないと感じているのは実は平和な証拠。でも、孤独になってしまったり、自分の命が大切に思えなくなってしまうのは精神衛生上よろしくありません。
今回は自然や人の気持ちの温かさに触れることができる絵本をピックアップしました。心が疲れた時にもおすすめです。
せんねんまんねん (まど・みちおの絵本)
まど みちお (著) (理論社)
童謡「ぞうさん」の作詞で有名なまどさんの詩に、柚木沙弥郎さんのおおらかな画風がぴったりあった絵本。こちらの詩は小学校の教科書にも掲載されているそうです。
一本のヤシの木から拡がる、いろんな命。自然という壮大な千年万年の世界のなかで命がどんどん育っていき、命と命がつながっていく素晴らしさ。
ちっぽけな存在でしかない人が自然の一部であるということを思い出させてくれ、生命の輝きに目を細めたくなる絵本です。
Life(ライフ)
くすのき しげのり (著) (瑞雲舎)
小さな無人店、ライフ。お客さんは必要なものや気に入ったものを持って帰る代わりに、自分が使わなくなったものやだれかに使ってもらいたいものを置いて帰ります。
ある日、夫を亡くしたおばあさんがお店を訪れ・・・。短編映画をみているような静かで温かな物語。陽だまりにいるようなぽかぽかした気持ちにさせてくれる絵本です。生かされているということに気づき、身の回りの人たちにやさしさを分け合いたくなるでしょう。
空の絵本
長田 弘 (著) (講談社)
忙しくて自然と触れ合う時間がない。そんな方は空を見上げてみてください。
刻一刻と変わっていく空の表情は動く絵画のよう。澄み切った青い空、横殴りの雨、雨がやんで雲が透き通っていく様子、夕焼けの光、満点の星空。
そんな空の表情を人気画家の荒井良二さんの生命力あふれるタッチと、シンプルで洗練された長田弘さんの詩で表現された絵本。夕立後、雨の恵みを受けた森と空。思わず深呼吸したくなる絵本です。
自分を大切にできないときは、周りの人にも、自然にもやさしくできないもの。そんなときはふと立ち止まって大自然に囲まれてみてください。気持ちがふんわり軽くなって、生きていく幸せを再確認することができますよ。